「雑草という名前の草は無い」
この、昭和天皇が残した言葉は けだし名言だと思う。
このことをして「どんな生き物にも名前があるんだ。」だなんて、したり顔で語り出すつもりは毛頭ないのだけれど。
世界は今も名もなき命によって支えられてるし、既に絶えた種族さえも新たな出逢いが待ってるのだから。
『許可なく生えている草』
ときに雑草と言って しっくり来るのは「許可なく生えている草」という表現だろうか。
いくら海外から取り寄せた稀少植物でもこぼれ種で庭中わっさー生えてきたら腹立たしいことこの上ないのであって、たとえば散策路のすぐ脇に 触れるだけでも葉が突き刺さるオニノゲシなど生えてきた暁には全くもって邪魔でしかない。
触れることもままならないほど鋭い棘を持つその姿。覗いてみれば、こんなにも美しいのに。
もっと広い場所に根を下ろしていれば、邪険にされることもなかっただろう。
けれど、触れるほどの距離でなければきっと誰の目にも留まることのなかった平凡な草。
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