Twitter API v1が6月12日をもってv1.1に完全移行しましたね。
その件で
「いつものクライアントが急に動かなくなったんだけど…」とか
「Twitterブログパーツに何も表示されないのよね」的な発言がちらほら私のTLにも回ってきました。
Twitterの仕様変更ってそれなりに告知されてるんですけど、一般ユーザには毎度伝わりませんよね。何なんでしょうね。ほんとびっくりする。
Twitterは公式クライアントを活用して欲しい
一部のヘビーユーザはサードパーティーの独自クライアントを使用してますが、ライトユーザの多くは公式のウェブクライアントを使ってるはずです。
公式クライアントの通知欄には当日のトレンドワードを表示してるので、プッシュ通知もそれなりに出来るはずです。大事な告知はサイドバーにでも書いておけば良いと思うんだけど、何故それをしないのかほんと謎。
Twitterの公式アカウントがアナウンスしない
環境に依存しないようツイートで流す…にしても、公式アカウントがほとんどそれらしい告知をしません。
今から1時間、API v1のテストが行われます。Twitterにアクセスできない場合、ご利用されているTwitterクライアントが古いAPIを利用されていると思われます。最新版に更新されるか、API v1.1に対応したクライアントまたはTwitterのものをご利用ください。
— TwitterJPさん (@TwitterJP) 2013年4月16日
Twitterの旧ウィジェットとRSS/ATOMは間もなく使用できなくなります。埋め込みタイムラインまたはAPI v1.1をご利用下さい(英語) dev.twitter.com/blog/planning-… 埋め込みタイムラインについて(日本語) dev.twitter.com/ja/docs/embedd…
— Twitterサポートさん (@TwitterHelpJP) 2013年3月1日
今回API切り替えはかなり大きなインパクトのあるニュースでしたが、1~2回それっぽい内容がちょろっとツイートされただけで事前のアナウンスはほぼありませんでした。
200万人もフォロワーのいる @TwitterJP が重要な告知を出して2,000RTいかないってむしろすごい。だってこの告知文じゃ開発者向けのアナウンスにしか見えないもの。ブログパーツでツイート表示してるだけの主婦やかっこよさ重視の謎クライアント使ってる高校生には届かないもの。
サポートアカウント @TwitterHelpJP の方では比較的具体的なアドバイスをしてますが、200RTもされてません。
しかもツイートされたのが 2013/04/17 と 2013/03/01 って、2ヶ月も3ヶ月も前に言われても伝わらないから。確かに仕様変更は去年からアナウンスされてたけど普通の人には伝わらないから。
仕様変更当日の告知内容も伝える気ゼロ
…とは言えAPI終了当日も一応アナウンスはありました。
API v1終了に伴って旧ウィジェットがツイートを表示しなくなりました。代わりに埋め込みタイムラインをご利用ください dev.twitter.com/ja/docs/embedd…
— TwitterDevJPさん (@TwitterDevJP) 2013年6月12日
代替手段も示されており、公式の日本語アカウントのツイートの中では一番判りやすいのではないでしょうか。
しかしこの @TwitterDevJP は技術者向け情報を流すアカウントです。@TwitterJP に比べるとフォロワーの数も少なければリツイート数も少ないし、一般ユーザにはほとんどリーチしてないでしょう。
エンジニア向けノートが一番平易な表現を使ってるのって一体どうなんだ。
公式情報にリンクから辿れない
WEBの情報にアクセスしようにもドメインのルートがTwitterのログイン画面なので、お知らせ情報がどこにあるかもわかりにくいです。
リンク辿って目的の情報にたどり着ける人ってどれくらいいるんでしょう?
私はいつも検索して必要な情報に当たってますが、検索したところで公式情報より個人ブログがヒットすることも数知れず。TwitterのSEOいくらなんでも弱すぎるでしょ。
「 Join the conversation ウィジェット」提供終了のお知らせ
結論:Twitterは永遠のβ版
考えれば考えるほど、Twitter社からは情報を告知する気配が感じられません。
ころころ変わる仕様、伝える気のない告知、むしろ一切のお知らせ類を読まれたくないのではないかと勘ぐってしまう勢いですが、今だβ版だと思えば納得のいくところです。
仕様の変遷については、黎明期に関連サービス始めた人の話やサードパーティー製クライアントの開発ブログとか読むにつけ大変だなぁって思ってました。
そういえば、数年前にちょろっと立ち上げに参加したTwitter系サービスは今どうなっているかしらと検索してみたところ、会社ごと影も形もなくなってました。ほんと世のなかって水物ですね。
しかし、半ばインフラとなったTwitterがこの調子ではサードパーティーがどんどん離れてしまいそうです。振り回される方だって大変ですし。
そういう意味では今回UIガイドラインを厳格化した理由はユーザの体験共有化だそうですから、むしろサードパーティーを振り落として公式クライアントに回帰させるのが目的なのかも?
無茶振りを続けて公式クライアントユーザが増えればTLに広告も入れやすくなるでしょうし、マネタイズにも影響してくるんでしょうね。
ただ、あんまりコロコロ変えると有料で良いからサードパーティーアプリで広告消したいって話になっちゃうし、そこまでして使わなくていいやって人も増えそうなので、Twitter全体にとっては本末転倒なことになりそうです。
世の中ほんと水物ですね。
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