美容グッズや健康食品の批判記事に怪しい商品の広告を出す理由

ある商品の批判記事にその広告が出ていると、それ自体が批判対象になります。しかしWeb広告の仕組み上、それほど問題ないと思うようになりました。

美容グッズや健康食品の批判記事に怪しい商品の広告を出す理由

当サイトでは「価格に比して効果が極めて薄そうな健康食品・美容グッズ」について、しばしば否定的な記事を書いています。

幸いちょこちょこ読んで頂いているのですが、SNSでの反響を見ていると「批判記事に批判商品の広告が出てるの地獄感ある」とか「結局この記事にも怪しいサプリの広告出てるしwww」という主旨のコメントが目立ちます。

これは、他の批判記事を書いているよそのサイトでも同様の傾向があるでしょう。

私も最初は嫌で細かく広告の出稿を止めたりしてたんですが、最近は別に良いかなと思うようになりました。

広告の選定はキーワードによる自動表示

当サイトを含め、多くのサイトがWeb用広告としてGoogleAdSenseを利用しています。

このシステムでは、記事中に書かれたキーワードから関連の高そうな広告が自動的に選ばれて表示されます。そのため、商品Aが広告主として出稿していれば、WEBページに書かれた商品Aという単語に反応して自動的に商品Aの広告が表示されます。

ただし話の文脈は無視するため、礼讃記事だけでなく批判記事にも同様に商品Aの広告が表示されます。

このしくみを知らない人が、しばしば「商品Aを批判しておきながら商品Aの広告を表示するとは何事だ!実はこの記事は商品Aのステマなのではないか?」といった反応をするのですが、それは大きな誤解です。

ある商品の批判記事を書くことで、意に反して商品を喧伝することになり胸を痛めている人は少なくありません。

Googleは文脈を機械判別する研究を進めていますから、今後は「ある商品の批判記事にはその広告を載せない」等のオプションが用意される可能性もありえます。

しかし、実際は批判記事に対象商品の広告が出てしまうシステム上の問題を抱えているのが現状です。

特定の広告を差し止めることが出来る

ただし、特定の広告を差し止めようと思ったら出来ないことはありません。GoogleAdSenseでは特定の広告を差し止める機能が用意されているからです。

例えば家電メーカーB社が自社サイトにAdSenseを貼っていたとして、「家電」というキーワードに反応して別の家電メーカーC社の広告が表示されるのは不都合が大きい。

そこで、B社はC社の広告を表示しないように設定することが出来るようになっています。

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特定の広告をミュートする方法Googleアドセンスで特定の広告主を非表示&ブロックする方法

特定記事を表示しない方法いろいろ。

じゃぁ、そういう怪しい広告は全部BANすれば良いじゃないかと思うわけですが、怪しい広告に限って潰しても潰してもいつの間にか復活するのでイタチごっこで手に負えません。

広く小売りしている商品の場合はAmazonや楽天市場経由で表示されることもあり、そうなったらサイト管理者に打つ手はありません。

批判記事に対象商品広告が出稿される意味とは

ここで、改めて商品広告とは何かについて考えます。

ある商品Aについて書かれた記事を読む人は、商品Aに興味がある人です。興味がある集団にターゲットしてその広告を載せればクリックされる可能性が高い。

それが批判記事であればどうか?

その記事を読む人は、多くが商品Aに否定的な考えを持つ層です。よほどのことがない限り商品Aの顧客にはならないでしょう。だったら、ばんばん広告が表示されたところで営業効果はないはずです。

広告が表示されてるだけではサイト運営者の収益にもなりません

もし商品Aの批判記事からその広告を見に行った人がいたとすれば、購買欲を抑制しきれなかった私の敗北ということになる。

批判記事に対象商品の広告が出ることで、読者に「これが噂の商品Aか、この会社は信用しないことにしよう」という意識が働くことも期待しています。

私が批判記事から対象商品の広告を閉めだしてないのは、そのような理由によります。

まとめ

  • 批判商品の広告を表示しててもステマではない
  • 特定広告を差し止めても無数にあってきりがない
  • 批判記事に広告を出しても営業効果はない
  • 敵陣に広告を載せるほうがアホ

批判せざるを得ないような商品が大手をふるっているのは確かに頭の痛い問題です。

しかし、考えようによっては批判記事から閉め出すよりは野ざらしにしてた方が良いんじゃないかなと思うようになりました。

怪しい商品の反対記事に広告出てくるとすごく突っ込まれるんだけど、オプトアウトしても代理店取っ替え引っ替えでイタチごっこなんだよね。でも敵陣に金をかけて出稿するの割とロックなんじゃないかって思い始めてる。露出狂の背中を蹴っ飛ばして人前に晒してる気持ち。
2016年3月12日

そんなわけで、ヨソの批判記事に商品広告が出ちゃってても故意犯じゃなければ凸らないで差し上げろください。

もし広告自体が反社会的な要素を持つ場合は、管理者責任として出来る限りシャットアウトするつもりです。

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こういうのとか核心に迫らない感じがすごい。