鉛筆をカッターナイフで安全に削るコツ【動画あり】

鉛筆をカッターナイフで削るときのコツを動画と写真交えて解説してます。削り器を使うよりも鉛筆そのものが長持ちするし、製品の善し悪しが判るようになるのでおすすめ。慣れれば一本20秒くらいで削れますよ。

鉛筆をカッターナイフで安全に削るコツ【動画あり】

鉛筆をナイフで削るという所作がすごく好きで、その日の作業が始まる前にいつもシャカシャカ削ってます。

既にそれが習慣になっているせいもあるけど、その後の「書く/描く」作業にすっと入っていけるのが好きなんです。気分的に「書道やる人が硯で墨をする作業」と近いかも知れませんね。

今どきナイフで鉛筆削る人も減ったと思いますが、機械式鉛筆削りとは違った楽しみがあるので良かったら試してみて下さい。

はじめて鉛筆をナイフで削るときは

まず鉛筆を削る準備をしましょう。削りカスで汚れないように下に新聞紙など引いて下さい。慣れればゴミ箱の上で直接削れますが、最初は机の上に紙を敷いてやると良いです。

ナイフで鉛筆を削るときの持ち方

まずは持ち方から。

ナイフで鉛筆を削るときの持ち方

  • 利き手にナイフを、反対の手で鉛筆を持つ
  • 利き手の親指でナイフの背を、人差し指以下でナイフの腹をグリップ
  • 鉛筆はナイフと逆の手の中指以下で握り、人差し指を先端に添える
  • 鉛筆持った手の親指で刃の背に手を置く
  • ナイフをしっかり持ちつつ、肩の力を抜く

肩に力が入ってると勢い余って危ないので、リラックス大事。

削りやすい鉛筆の種類

初めてさんには断面が六角または三角の鉛筆が削りやすいです。

丸い鉛筆や色鉛筆は刃を入れる位置が安定しなかったり芯が折れやすかったりします。ただし習うより慣れろなので、書き味悪くて全然使ってない色鉛筆なんかがあれば練習台に使う選択もありかも。

ナイフで鉛筆を削ってみよう

解説音声がボーカロイド風味なのは単に使ってみたかっただけでーす。

よく紙切り職人さんが「はさみじゃなく紙を動かす」って言いますが、ナイフで鉛筆削るときも同じです。ナイフを動かすんじゃなくて、鉛筆持った手を動かします。宙に浮かせて使う刃物は、切られる方を動かした方が圧倒的に安定するからです。

つい鉛筆を固定してナイフを押すように削りたくなりますが、ナイフに触れてる三カ所(ナイフの背と腹、刃の背)はなるべく動かさないイメージで。刃を動かすのと鉛筆を動かすのとでは怪我をした時の被害が全然違います。安全のためにも鉛筆の方を動かすようにして下さい。

で。鉛筆を持った手の親指を支点にして、鉛筆を引くように木を削り落としていきます。ざっくり木部を削って芯を出したら、後は好みの角度に芯をとがらせて完了。

削るときのポイント

芯を削る時と比べると、芯をとがらせるときはほとんど力がかかってません。一度に木部も芯も整えようとするのは難しいので、木部を削るタームと芯を整えるタームは分けた方が綺麗に仕上がると思います。

終わったところで、肩に力が入ってないかもう一度チェック。肩が凝ってるようなら削りカスのサイズもバラバラなんじゃないでしょうか。

「左手はそえるだけ…」
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鉛筆削りは「右手を添えるだけ」

ナイフで鉛筆削る効能

効能と言うほどじゃないけど、削り器で削るより気分的に手間がかかるので鉛筆を丁寧に扱うようになりますね。あと、慣れるとほとんど無駄な芯出しをしなくなるので鉛筆そのものが長持ちします。

あと鉛筆もブランドごとに材が違うので削ったときの感じがそれぞれ違います。

安いけど材が粉々で削りにくい鉛筆、すっと刃が入って狙い通りに削れる鉛筆、硬くて削りにくいけど適度な重みがあって使いやすい鉛筆、かすかに香る鉛筆などなど。

削り心地の違いは鉛筆自体の性能とはそれほど関係ない部分なんですけど、削り心地も鉛筆の性能のうちという気がしてます。何て言うか製品の安定度がにじみ出るんですよね。

削り器を使うのとは違う楽しさがあるので、気が向いたら是非やってみて下さい。

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トンボ鉛筆は削り心地がはんなりしてて好き。