サイトにGoogle翻訳パーツつけたら読者の滞在時間が5倍になった

資料性の高いページは多言語化することで外国語読者を呼び込める可能性があります。Googleのウェブサイト翻訳ツールを使えば5分で他言語化が出来るので実装してみました。

サイトにGoogle翻訳パーツつけたら読者の滞在時間が5倍になった

かねてより、やらねばやらねばと思っていたサイトの多言語化。Googleのウェブサイト翻訳ツールを使ってみようと思い、いざ調べてみたら拍子抜けするほど簡単だったのでメモしときます。

Googleのウェブサイト翻訳ツールを導入する

翻訳エンジンにはGoogle翻訳ウィジェットを採用しました。WordPressやMovableTypeユーザはもちろん、JavaScript置けるサイトならレンタルブログでも使える方法です。

ウェブサイト翻訳ツールでWEBサイト情報を入力する

まずGoogleのウェブサイト翻訳ツールにアクセスしてウィジェットを発行します。

Google翻訳ツール登録画面
ウェブサイト翻訳ツール

指示に従って自分のサイトURLと元の言語(おち研は日本語)を設定します。

翻訳プラグインの設定をする

「全ての言語」にすればGoogleが対応してる90以上もの言語がぞろっと出てきますけど、多すぎると一覧性が悪いので「言語を指定」で主要な言語に絞ります。

プラグインをサイトのテーマファイルに追加

スクリプトコードを発行したら <meta> タグを <head></head> 内部にプラグイン表示用スニペットをサイト内の任意の場所に貼り付けます。

【 2015/06/08追記 】

スクリプトコードの仕様が変更され、本文中に<div>とスクリプトタグを挿入する形式になりました。

下記サンプルコードは「英仏独伊中韓」翻訳の呼び出し例。前述の設定に従ってコードのオプションが異なりますのでご注意下さい。

【HTML】
<div id="google_translate_element"></div>
<script type="text/javascript">
function googleTranslateElementInit() {
new google.translate.TranslateElement({pageLanguage: 'ja', includedLanguages: 'de,en,fr,it,ko,zh-CN', layout: google.translate.TranslateElement.InlineLayout.SIMPLE}, 'google_translate_element');
}
</script><script type="text/javascript" src="//translate.google.com/translate_a/element.js?cb=googleTranslateElementInit"></script>

これだけ。あとは読者さんが翻訳メニューを使えば自動的にページ内容が書き換わるという手軽さです。

サイトのマルチリンガル化
突然のヒンディー語バージョン。この辺りの言語で読まれる日は果たして来るのでしょうか…。

翻訳言語を個別に指定する

【2015/06/08 本章追記】

翻訳言語の切り替えは、基本的に閲覧ユーザ(読者)がプルダウンメニューで行います。しかし翻訳機能に気づいて貰えなければ始まりません。

そんなとき、各国語入り口となるリンクを設定する方法があります。それ以降のサイト内リンクは設定言語が引き継がれるので翻訳機能が活用されやすいでしょう。

Googleのサイト翻訳ツールで訳語を指定する方法

【HTML】
<a href="http://www.02320.net/#googtrans(ja|en)">Ochiken(enter English page)</a>

など、URLにサフィックス(接尾辞)をつけておくと翻訳語を指定出来ます。なお、パラメータコードは元の言語と翻訳したい言語をパイプで繋いで表記します。

#googtrans(元の言語コード|翻訳後の言語コード)

  • ja … 日本語
  • en … 英語
  • fr … フランス語
  • de … ドイツ語
  • it … イタリア語
  • ko … 韓国語

などなど。パラメータコードはGoogle翻訳の出力コードから確認して下さい。

「このページだけは絶対英語で読んで欲しい」というような希望があれば、そこへのリンクにだけパラメータをつけれてもいいですね。

サイトのマルチリンガル化まとめ

おち研は日本語サイトなので基本的に日本在住の日本語ユーザが読者ですけど、アクセスログを見てると全体の4%くらいが非日本語ユーザみたいです。一ヶ月で見ると大体40~50くらいの国と地域からのアクセスがありますね。過去1年だと80を越える国と地域といったところでしょうか。

最初はたまたま検索で迷い込んだだけだと思ってたんですけど、一部の方は相当な時間を掛けて読んで下さってるみたいです。母数としてはそれほど大きくないものの、これは対応すべき状況と感じました。

翻訳機能をつけてみて3日間ほどのデータを見る限り、以前にも増して非日本語ユーザの方が長居&複数ページを見て下さってるようです。

ユーザの言語設定によっても滞在時間は違いますけど、各言語における直近一ヶ月のデータと比べて滞在時間で5倍、PVだと2倍に増加。…というか、単純に言語別平均で見て日本語ユーザよりよく読んで下さってるので全体のアクセスが底上げされてる感じです。

正直、かなり驚いてます。今後もこの感じで世界中の方に読んで頂けると嬉しい。 I am so stoked! Thanx guys. (^^

コンテンツ内容によってはローディング時間が増えるだけで逆効果って話もありますが、海外からのアクセスが見込める記事を多数お持ちの方は是非試してみて下さいね!

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