楽天モーションウィジェット広告の閲覧履歴を無効にする方法

楽天市場のアフィリエイト用モーションウィジェットをインタレストベースからコンテンツマッチ広告に切り替える方法です。楽天がトラッキングするcookieを消して閲覧履歴を表示しない方法もご紹介してます。

楽天モーションウィジェット広告の閲覧履歴を無効にする方法

動くわ、閲覧履歴見るわ、ウザいと超絶☆大不評の楽天モーションウィジェットですが、個人的なことを言えば条件付きで嫌いじゃないです。

きょーび広告の話をすると「アフィ厨乙」とか言われるんですけど、モーションウィジェットのコンテンツマッチ精度はAmazonなんかに比べたらずっとマシだと思ってるので。(ただし年間何十万と使うヘビーユーザとして楽天の運営方針には山ほど文句がありますよ。)

車雑誌のディーラー広告やファッション誌のコスメ記事を引くまでもなく、記事に沿う広告は本来見てて楽しいもののはずです。どうせなら一番の読者である自分が見てて飽きないものにしたいと思いませんか。今日はそんな楽天モーションウィジェットの設定を見直してみようってお話です。

【 memo 】

サイトオーナーとしてではなく一般論として楽天によるcookie取得を無効にしたい場合は、記事中盤の『楽天のcookie取得を無効にする方法』をご覧下さい。

楽天の「オススメ商品」機能がくせもの

もうとにかく残念極まりないのが、初期設定のままウィジェット貼ってるサイトです。どこ行ってもバカの一つ覚えみたいに同じ商品が出てきて正直お腹いっぱいなんですよ。

しかし、それ以上に困るのが楽天の初期設定ですね。アフィリエイトコードを発行するとコンテンツマッチ広告が出るように見せかけてインタレストベース(cookie有効で閲覧履歴が出る状態)になってます。これすごくタチが悪いと思うんだけど、どうなんだ。

少し設定変えるだけで相当コンテンツマッチな広告が出てくるのに、あまり知られてないと思います。ワンクリックなので是非試してみてください。

楽天モーションウィジェットのコンテンツマッチ設定

そんなわけでウェブ広告を楽しくしたいあなたに贈る、楽天モーションウィジェットの正しい設定方法です。

楽天のウィジェットコードを作り直す

まず楽天のウィジェットコード発行ページに行きます。自サイトのデザインに合うよう、お好みでサイズや枠の設定をして下さい。

 ↓ ↓ ↓ そしてとにかくココですね ↓ ↓ ↓

楽天モーションウィジェットの設定

「おすすめ商品を優先的に表示する」のチェックは絶っ対に外してください。これはサイトオーナーのオススメじゃなくて楽天のオススメなので。コンテンツマッチ広告コードの発行手順は以下の通りです。

  • 「掲載するページにマッチした商品を表示する」をセレクト
  • 「おすすめ商品を優先的に表示する」のチェックを外す
  • 「設定内容を反映する」で出てきたコードを自サイトにコピペ

テンプレートがいじれるようならマーカーを貼る

もし、ブログ等のテンプレートファイルをいじれるようならクローラー向けのマーカーを貼ると良いでしょう。

【HTML】
<!-- rakuten_ad_target_begin --><!-- 記事開始部に貼る -->
<!-- rakuten_ad_target_end --><!-- 記事終了部に貼る -->

貼ってすぐ効果が出るわけじゃないんですけど、次第に精度が上がるようです。

閲覧履歴を表示すると一体誰が得をするのか?

そもそもなぜ楽天はデフォルトで閲覧履歴を表示させたがるのでしょう?

「おすすめ商品を優先的に表示する」機能のヘルプページに理由が書いてありますね。

本機能は(中略)訪れたユーザの楽天市場の閲覧商品や購入履歴などから、最適な商品を優先的に表示します。

訪れたユーザに最適な商品がない場合は、選択した「楽天ランキング商品」もしくは 「掲載するページにマッチした商品を表示」が表示されます。
https://affiliate.faq.rakuten.co.jp/app/answers/detail/a_id/12059

『もしくは「掲載するページにマッチした商品を表示」が表示』とか書いてますけど、実際問題として「もしくは」に遭遇したケースはほとんどないからモニョってるんでしょ。(´・ω・`)

多くの楽天ウィジェットは初期設定のまま張られていて、前述のコンテンツマッチ設定はされてないようです。

つまり

1:閲覧者が楽天ユーザの場合、閲覧者の履歴が表示される
2:閲覧者が楽天を利用してない場合、楽天の売りたいものが表示される

からの

1’:見たけど即買いする気が起きなかった商品をしつこく押し売り
2’:興味ない商品だけど何度も見せられるうちに売れ筋と錯覚

…ってことですよね。

楽天側の問題として最たる部分は、購入した商品まで延々と表示されることでしょう。買ったばかりの商品をなんぼ見せられたって買わないから。アカウントと紐づけてるなら購入済み商品は出すなっつーの。

それに、どこのサイトに行っても同じ商品が出てくるよりも「今見てるページに関連ありそうな商品」のほうが見てて絶対楽しいと思うんです。雑貨とか、人のオススメで出会う事も良くある事ですし。

あとこれサイトオーナーが読者の閲覧履歴を勝手に情報収集してるみたいに思われることがあって、すごく理不尽。

楽天のcookieを無効(オプトアウト)にする方法

【本章追記:2014/10/21】

サイトオーナーではなく、読者から見て商品の閲覧履歴をトラッキングさせない方法もご紹介しておきます。

いろんなサイトにランダムで出てくる楽天広告に自分の閲覧記録を表示させない方法ですね。職場の同僚に閲覧履歴を知られたくないときなど、楽天のヘルプページにてcookieの設定を無効(オプトアウト)に出来ます。

ログイン状態で上記ページに入り、出てくる規約をつらつら読んで『無効にする(オプトアウト)』を押して下さい。

楽天ウィジェットのcookieオプトアウト画面
行動ターゲティングサービスの説明とその無効化について – 楽天市場

cookieが破棄されて、以降は楽天ウィジェットが設置されてるサイトで閲覧済み商品が出てこなくなります。

楽天モーションウィジェットのコンテンツマッチ例

最後に、コンテンツマッチ広告に設定した場合のマッチング精度について、おち研での広告表示例を挙げておきます。

例1:三陸鉄道沿線の日本酒紹介記事に出てきた広告

まずは三陸鉄道オフィシャルグッズのレビュー記事に出てきた広告から。

三陸鉄道の記事に表示される広告

本文で紹介したお酒を扱ってる別の店や、仕込みに使われてるのと同じ水(ミネラルウォーター)の出現頻度が高いです。あと東北雑貨がちらほら。

例2:鉛筆画コーナーのペンギン画に出てきた広告

鉛筆コーナーにてペンギン描いたページだとこんな感じ。

鉛筆画コーナーのペンギンページに出てきた広告

鉛筆セット、シャーペンの芯、ペンギングッズいろいろが出てきます。コーナー全体で文具比率が高く、もちろん画題が違うとそれぞれ違うものが出てきますよ。

愛玩動物を描いたページでは当然かわいらしい雑貨が出てくるし、微生物とか芋虫の話に出てくる広告はなかなか味わい深いです。知らないグッズ出てくるんで、人に売りつけたいって言うより自分が観てて楽しいのでオススメ。

例3:レシピ記事には素材が目白押し

本文で紹介したトリュフオイルやチーズなど、使用した食材が並びます。これはなかなかの精度だと思うな。

チーズにオイルに性病検査キット!?

中でも異彩を放ってるのが性病検査キットでしょうか…。ただ、おそらくこれも本文に書いた「匿名掲示板で見かけたレシピ」の「匿名」って単語に反応してるので完全に無縁ではないんだと思う。

【 2014-10-21 追記 】

その後、サイト内の広告が多すぎるかなと思ったので楽天モーションウィジェットは外してしまいました。

現在おち研のメインカラム内に出てくる楽天広告は、GoogleAdSense経由で出稿されたものでウィジェットによる広告ではありません。コンテンツマッチの実例にはなってない可能性があることをご了承下さい。

楽天モーションウィジェットは設定見直すと平和

どこのページを見ても同じ商品が出てくるより、コンテンツ単位で違う商品が出てくるほうがやっぱり楽しいと思います。うちみたいに雑多なサイトでも各記事ごとに何かしら本文と関係ある商品を引っ張ってきてくれるので、特定ジャンルに特化したサイトならもっと精度良く表示されることでしょう。

そんなわけで、個人的には一律で代わり映えしない広告よりコンテンツマッチ広告をオススメします。他と違う商品が出ると見ててやっぱり「あれ?」って思うし。他のサイトと差別化したいなって思う人は是非試してみて下さい。

【 memo 】

閲覧側のcookieオプトアウト方法を一章追記したのでタイトル変えました。
旧題:ウザい楽天モーションウィジェットのcookieを無効にする方法