肉眼で見える最も暗い六等星を百倍明るくしたのが一等星です。
この現象を説明するのに妥当な法則は色々あって、逆二乗の法則とか面積の相似比とか、他にもいろいろ。ただ、根本的には全部同じものです。
「名前が違うだけで色んな所に顔を出す考え方」は、「同時多発的にみんな同じことを考えたから」という意味で非常に重要だし面白いなーって思います。この逆二乗の法則、最初に言い出したのはケプラーでした。
1等星と6等星の明るさは100倍違う
改めて「1等星と6等星は何倍違うのか?」という疑問について。
つい中が5段階あるので5倍と思いがちですが、1等星と6等星の明るさは100倍違うみたいです。
ちなみに冒頭の4コマ実験は空気による影響を考えてないので、実際にやるとちょっとだけ差が出ます。宇宙で実験したらあんまり変わらないと思うけど。
1等級の違いは2.5倍の差
1等星が6等星の100倍明るいとして、隣り合う等級はどれくらい差があるのでしょうか。
ちゃんと100個描きましたよね!(・∀・) ←そこかよ。
そんなわけで2.5倍を5回繰り返すと6等星から1等星までの差が100倍でした。
こう言う話になると「ぴったりなんて良く出来てるねぇ。」って方がいるんですけど、一等星と六等星が100倍違うって決めたのが先なので帳尻合うようになってます。
もう少し正確に言うと 5√100 = 2.512 倍くらい。
肉眼で見える星の明るさ
ところで、この「肉眼で見える星の明るさ」と言うのが曲者で、東京の都心部だと肉眼で見えるの1~2等星までだと思います。郊外の宅地で4等星まで見えればマシな方じゃないでしょうか。
なにぶん電気のない時代に めちゃくちゃ目がいい人達が観察して決めた話なので、実情からはかけ離れてます。現代日本で5~6等星は眼視不能と思った方が精神の安定が保てると思う。もちろん見える方はおめでとうございます。
星の明るさの分類を提唱したのはヒッパルコス
古代ギリシャの天文学者ヒッパルコスが星の明るさを段階的に分類しようと言い出したのは紀元前の話です。そこから2000年以上も時が下った19世紀になってようやく等級について明確な定義づけがされました。
その定義に従って再計算した結果、小数点や負の数も扱えるようになって 全天で最も明るい恒星シリウスがマイナス等級(-1.5等星)になったと思うと感慨深いですね。
…で。またも話を20日に戻しますと、-11等級とか-12等級とかそれ以上と噂された 例の隕石は、単純に見積もってシリウスの100倍の100倍で一万倍もの明るさを誇ったのだ…という情動が本日のメインテーマです!( ・`д・´)
※【2014/09/21追記】前編後編に分けてた記事を一本にまとめました。
ヒトデ学―棘皮動物のミラクルワールド
( ˘ω˘){星は何故ヒトデ形なのか…。 |
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