2012年12月の天体観測イラスト日誌

2012年12月に観測した天体現象を絵日記形式でまとめました。ふたご座流星群・北朝鮮のロケット打ち上げ・UFOって本当にあるの?など12編です。

2012年12月の天体観測イラスト日誌

2012年12月の天体観測日誌です。星を見てて思ったり、この頃に起こった出来事をまとめました。(´ω`*)

本稿は、2012年12月に投稿した天体観測にまつわる掌編をまとめたものです。各章はそれぞれ独立した1ページとして存在してたものですが、記事数増加によるデータ圧縮の必要性から1本に集約しました。

あまりWordPress勢っぽく見えないのは、最初の一週間くらいアメブロにいたからです。(肌に合わなくてすぐ逃げたんよ)

水星を見た事がありますか?

【初稿発表:2012-12-06】

はじめまして。

コペルニクスとかフレディとか

水星を観察するチャンスというのは単純計算で2ヶ月にいっぺんくらいあります。

しかし天気が悪かったり 季節条件が悪かったりして満足に見ることが出来る日は一年を通してそれほど多くありません。たとえ見える日であっても30分かせいぜい一時間程度。

今いる街は地形条件が悪くてなかなか見る機会がなかったのですが、ここ数日なかなかの好条件だったので周到に臨んでようやく見ることが出来ました。…とは言え、晴れてる事に浮かれて家を飛び出し写真を撮りそびれてしまったのですが。

まぁ自分が見た事は事実だし、天文系サイトに行けば多くの天文家が撮影した鮮明な写真が見られるわけですから うちのへたれカメラで証拠を残す必要もないんですけど。

…とはいえ、今の家から水星を見るという3年越しの目標が叶ったことは素直に嬉しい。

いつか、あなたにも星との出逢いが訪れますように。

【追記 : 2013-01-11】

当サイトはいわゆるブログではないんですけど、これ描き始めた時点では大手のブログサービス使ってたので作中ではブログって表現を使っております。ま…言い訳する前に描き直せっていうね。

【追記 : 2013-06-07】

すみません、二転三転してまたブログになりました。(笑)

半年ほど天文系サイトとして運営してたんですけど、古い機械の話を書いたら微妙に好評だったので今後は少し話の幅を広げることになりそうです。

1961 / 旧URL /2012/12/06/mercury-anniversary/

冬によくいる不審な人達

【初稿発表:2012-12-07】

三脚を抱えた怪しい人を見てもそっとしておいて下さい。

近くの公園まで水星を見に行きました

昨日、せっかく水星を見られたので証拠写真を撮りに行きました。

星がゆがんで見えるのは腕も道具も悪いせいだったりするのですが、一番の原因は水星が満ち欠けしてるからですね。

水星と金星は、まん丸の時より欠けてるときの方が明るいという変わった特徴があります。何故かというと地球より内側にあるからです。ちょっと面白いですよね。

おまけにスケール代わりの金星も載せておきます。水星は、とてもちびすけなのです。

1390 / 旧URL /2012/12/07/waxing-waning-mercury/

お待ちかねの年末ジャンボ・ふたご座流星群が来るよ!!

【初稿発表:2012-12-10】

さぁ、皆さん。一年最後のビッグイベントの季節です!!

いよいよ天文ファンお待ちかねの3大流星群「ふたご座流星群」がやって来ますよ~!

ふたご座流星群が来るよ!!

12月中旬はふたご座流星群のピークです

…というわけで流れ星をがっつり見たい方は向こう数日がチャンスです。今年は主な流星群がぱっとしなかったので今回に賭けてる方も多いのでは。

10月のオリオン座流星群が思いのほか楽しめましたが、フツーの方には全く訴求しないですしね。

…とはいえ、なんだかんだで去年の段階から今年の本命はふたご座って決まってましたから全然オッケーですよ!週間天気予報がどこも微妙で嫌な予感が漂い始めましたけどね!

ここんとこふたご座は大物(火球)の目撃例が多くて去年も思わず声が出るくらいでかいのを見ました。今朝だって10分くらい外に出てたら二つくらい飛んで期待は膨らむ一方なのです。

ところで人工衛星の話

今朝、その10分ほど外に出てるあいだ二つほど人工衛星を見まして。どちらも1~2等星くらいの結構明るいものでした。

肉眼観測に向いてるいくつかの衛星は定期的に航路スケジュールをチェックしてるんですが、どうやらアメリカの アトラス5セントール および ラクロス4 のようでした。

アトラス5って衛星じゃなくて打ち上げ用ロケットの名前だからつまりはスペースデブリということに…。SFなんかでお馴染みのスペースデブリ、肉眼で見えるレベルで飛んでおります。

少し前に星出さん滞在中のISSが あわやデブリと衝突かって言う騒ぎになりましたし、一刻も早く対策が進めば良いなと思います。

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いつか現れるハチマキたちが幸せに働けていますように。

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たっぷりたらこ。

956 / 旧URL /2012/12/10/gemini-meteor-stream2012/

北朝鮮・人工衛星打ち上げ実験成功のニュースに寄せて

【初稿発表:2012-12-12】

近くて遠い某国がロケットを打ち上げたそうな。

近くて遠い国の緊急ニュース

一応、例のアレは国際的に人工衛星と認められましたようですね。(この記事を書いてるのは打ち上げ当日の夕方)

感情論で怖い怖いと騒ぐ気持ちもわかる一方で、こういう時こそ分析と攻略法を模索する機会とすればいいのにと思います。直接ミサイルとして利用する場合と比べると軌道の取り方や姿勢制御の方針だって変わってくるわけですし。

その一方で、それらを実装するために要する技術を思えば彼らの能力が決して低いわけではないことも判る。そこを認めた上で議論する方に向かって欲しい小市民の願いです。

世の中にはこういう時あっと言う間に軌道を特定出来る方々がいて、今回もいつもの人工衛星情報サイトを見に行ったらすぐに特設ページが出来てました。どうやら日本上空域は一日三回ほど通過することになりそうです。

720 / 旧URL /2012/12/12/kp-rocket/

ふたご座流星群あるある

【初稿発表:2012-12-14】

ふたご座流星群あるあるというか、冬季天体観測あるある。

ふたご座流星群を観察していると良くあること

流星群の観測は、日食のように「はい、いま終わりました~!」みたいのがないので切り上げ時がほんと難しいです。

特に今回は極大予想が午前8時頃だったので、ぎりぎりまで観測してたんですけど それはそれは体の芯まで冷え切って午前中は相当よぼよぼしてた気がします。

それでも一人残されてから夜が明けきる15分ほどの間に今回のふたご群では最大級の火球を見ましたけどね!

あと明るめの人工衛星2つと水星も見たしさ!

ふ…。orz

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いわゆる「NASAが開発したハイテク保温シート」ってやつです。お星様は身も心も温かくして観察しましょう。

698 / 旧URL /2012/12/14/outdoor-winter/

木星が見ごろです!

【初稿発表:2012-12-18】

先週話題だったふたご座の右側にある明るい星は木星ですよ。

木星が見ごろです!

惑星は初心者の観測対象として最適

ご存じの通り、惑星は毎日 居場所が変化するため観測に当たっては位置情報などの予備知識が必要です。

よって入門書で触れられることの少ない惑星観測ですが、個人的は一番気軽に楽しめるのが惑星だと思ってます(特に肉眼観測に向いてる 水・金・火・木・土 の5つ。)

なにより そんじょそこらの恒星よりずっと明るくて都市部でも ほぼ確実に見えますもん。山奥まで行かずに始められると気が楽ですよね。しかも、それぞれ色や形や動きに特徴があるので観測方法のバリエーションが何通りもあって奥深いです。

同時に惑星観測は初心者泣かせ

その一方、見かけ上 動くというその最大の性質によって書籍との相性がすこぶる悪い惑星の位置データはかつて年鑑などの限られた専門書でしか情報を得られませんでした。

当然 児童向けの入門書に具体的な観測方法が書かれているわけもなく せいぜい 宵の明星・明けの明星として金星が紹介されている程度で。つまり非常に目立つにもかかわらず(素人向けの書籍では)詳しいことが判らないんですね。

かくて、位置さえ知ってれば誰でも認識できるはずの惑星はいつしか自分の中で「望遠鏡などがなければ観測不可能な星」にすり替えられていました。そんなことも知らず、手元の星図と見あげた夜空のあまりの違いにガクゼンとする6歳児

本の指示通りの空を見つけることも出来ないなんて観測の才能がゼロに違いないと しばらく星が嫌いになりました。(市街地に住んでて空が明るかったことも誤解の一因。)

身内や近所で気軽に聞ける人がいるってすごく大事なことですよね。

でも今は気軽に調べられるようになりましたし、都会でも目が悪くても見えるこの楽しさが広まればいいなと思います。

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鯛を釣る。

729 / 旧URL /2012/12/18/good-seeing-jupiter/

冬至には「ん」がつくものを食べましょう!

【初稿発表:2012-12-21】
冬至と言えばカボチャが有名ですが。

冬至の日に「ん」のつくものを食べるのは あながち迷信ではないぞという話

…ブラウザ上で記事書いてたら あと一行のとこでデータ飛んでやりなおしてます。マヤ歴 最終日にテキストが滅亡するとか…。(´・ω・`)

は~。テンションだだ下がりですが…気を取り直してもう一回。

冬至には「ん」のつく食べ物を摂りましょう

さて、昔から冬至の日には「ん」のつく食材を摂る習慣があります。だいこん・にんじん・れんこん・みかん・きんかんあたりでしょうか?

寒さで落ち気味な「運」気を盛るためとか、年の瀬に「仮名の最後の文字」を食べてまた新しく始めるためとか、地方ごとにも特有の言い伝えがありそうですね。

ちなみにカボチャが好まれるのは、夏に収穫したものが冬まで保存しておけるからです。別名「なんきん」だからネーミング的にもOK。

土用の「う」もそうですけど、なにぶん暑さ寒さが厳しく手に入る食材も限られる時期ですから、ありものだけで済まさず幅広く摂れって意図があったのだろうと推察します。ぱっと思いつくところで「ん」がつくものって根菜・柑橘・乾物 あたりに多そうな印象です。これなら冬場でも確実に手に入るし栄養も豊富だし。

こうした始祖不明の民間伝承がどれほどの時間をかけて形になるのか判りませんがある種の集合知によって磨かれた結果と言えるでしょう。

それはそうとして、天文も「ん」がつくものだと言っておきます。寒くなってきて星がとても綺麗ですよ。

風邪などお召しにならぬよう、暖かくしてお過ごし下さい。(^^

う(1) (モーニングKC) う(1) (モーニングKC)

全篇「う」。

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一回消えたけど先読み変換で割とさくさく書き直すことが出来ました。ありがとう阿波徳島…。

856 / 旧URL /2012/12/21/letter-n-winter-solstice/

こぐま座流星群は今年最後の願い星!(・(ェ)・)

【初稿発表:2012-12-22】

一年の最後を締めくくる天体ショーと言えば、北極星から繰り出されるように広がるこぐま座流星群でしょう~。(・(ェ)・)

こぐま座流星群は写真撮影向きかも。

ありゃ失礼…カメラの裏表描き間違えました。

こぐま座流星群

名のついた流星群は40種類近くありますが、先日のふたご群のように歳時記として一般報道される流星群は年間を通じて4本ほどにとどまります。それ以外の流星群は規模がぐっと小さくなるので観測対象となる種類はそれほど多くありません。

今回の こぐま座流星群はピーク時でも一時間5個程度なので、この寒い中わざわざ見る価値があるかといえば そんなに頑張って見るほどではないかも。私自身もこの流星群由来の流れ星は数えるほどしか見た事がないです。

ただ、この流星群には当たり外れがあって時に数倍規模となるため、好きな人は好きみたいですね。空を見たついでに流れたらラッキーくらいのつもりで頭の片隅に入れてます。

…というか、これは肉眼観測よりカメラの被写体向けとして良さそうです。流れ星なんて闇雲に撮って映るようなものじゃないのでシャッター開けっ放しにするんですけど、これは北極星の近くが放射点なので北に向けて放っておけばいいという。

2394 / 旧URL /2012/12/22/ursa-minor-meteor-stream2012/

聖なる夜に

【初稿発表:2012-12-24】

この街から東北の空を仰いでも星は都心の光に溶けて見えない。あの夜大地に影を落としてたのは、ただ月明かりだけだったのに。親愛なる聖ニコラウスに請う。もしも願いが叶うなら誰かのための祈りをどうか それを必要とする人の心へ。

ひところ東北の中ほどに住んでました。

沿岸部にも 多くの知人が。

沢山の思い出を作ったけど それまで全く縁故のなかった、最初から仮住まいと知って暮らしてただけの土地。

なのに

この1年9ヶ月の間、彼らの顔や遊び歩いた町並みを思い出さないまま眠りについたことが一度としてない。

あの日以来 ことさら空を眺めてる理由を、鎮魂と呼ぶには少々 気が引けるけど。本当は 薄れゆく記憶に対する抗議活動なのだと。

自分には声高に糾弾できるほどの権利も権力もないから、星の光ほどの かそけき声で。たとえ誰に届かなくても 自ら誓いを崩さぬために。

そんなことを考えながら毎晩 星を見ています。

さぁ、今日は命を ことほぐ日。

あなたと、あなたの想う人が どうか幸せであるように。

683 / 旧URL /2012/12/24/santaclaus-comin-to-town/

限りなく透明に近いブルー

【初稿発表:2012-12-29】

限りなく透明に近いブルー

実家が三世帯で外祖父母の家とも近かったため、長らく自分の辞書には「帰省」という概念がありませんでした。

気分的には数年住んでいた東北が第二のふるさとみたいになってるんですけど、そこでも「東京の方から来た人」という扱いでしたし どうも人間として底が浅い気がして。

まぁ、未だに明示的なふるさとがない根無し草感は強いんですが この年末の空を見ると不思議と田舎に帰った気分になります。

ほんの半日前まで熱を帯びていた街は驚くほどに姿を変えて、霞がかっていた富士も あるべき姿を取り戻す。これは実にささやかな、都会にいる者の特権です。

…なんてね。

澄んだ透明な空に心を動かされて出てくるのは「エアロゾル少ないし湿度低いもんなー!」みたいな表現ですけど。

だって、そっちの方が感動が正確に伝わるでしょ?

763 / 旧URL /2012/12/29/great-blue-sky/

白銀の三日月を手に入れた

【初稿発表:2012-12-30】

大掃除で見つけた思い出の三日月。

青銅の三日月を作る簡単なお仕事

スケール入れるの忘れたけど、直径3センチくらいです。青銅とは、銅にスズ混ぜた合金のことですね。

青い銅と書きながらほとんど白銀色してますが、真鍮と並んで混合比率によって色幅がある合金です。細かな手順は忘れましたが確かスズ多めの配合でした。反対に銅が多いと赤っぽくなります。代表例は10円玉。

さてこの日の実習。古代の銅鏡と似たものを作ろうって話だったので、本来は丸餅みたいな形になるはずでした。しかし2点から溶け出した金属が互いを弾き、写真のような三日月型に。

取り出してみるまで正確な形は判らないので、どんな形になるかと冷めるのを楽しみに待っていたんですが、周囲に漂う空気は不思議と残念ムード一直線。何で教科書通りじゃないとダメなんだろう?

成功した実験なんて、どうせ記憶に残らないのに。

825 / 旧URL /2012/12/30/bronze-crescent-moon/

暮れの元気なご挨拶

【初稿発表:2012-12-31】

改めましてお世話になってます。

暮れの元気なご挨拶

いや、別に大した話じゃないです。大晦日のご挨拶です。それにまだちゃんと名乗ってなかったし。ハンドルの 02 のところ おち と読みます。謎の数字は名前の語呂合わせでござったよ。気持ち苦しいんですけど折角シンメトリーだし押し切っちゃい MATH !!

ともかく、ちーとも宣伝してないうちから いらしてくださる若干名の皆さまには深く御礼申し上げます。来年はもう少し人が来てくれるといいな~。

ま、これ予約投稿なので今頃ひーこら言いながらおせち作ってることでしょう。

それでは良いお年を~!

【 おち 】
02 20
  3

なんと AA顔にも!

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1440 / 旧URL /2012/12/31/goodbye-2012/

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今夜はそばにいて~しぶんぎ座流星群~2013年01月の天体観測イラスト日誌

翌月へつづく。