アリウム・ギガンチウムはネギの仲間の球根植物です。
ソフトボール大の集合花がとてもユニークで、ボーダーガーデンのアクセントとして絶妙な人気を誇っています。
植えれば翌年に咲いてくれる手間の要らない花です。その点では初心者向けなんですが、翌年の開花球を確実にとろうと思うと難しい気がします。
そんなときにジャンボニンニクはいかが?
…という私からのご提案です!( ・`д・´)
アリウム・ギガンチウムとは
アリウム・ギガンチウム(allium gigateum)はネギ属に分類される園芸植物です。
ラテン語のalliumはニンニクという意味で、この仲間は程度の差はあれ、いわゆるネギ臭がします。
その中で、初夏にボール状の花を咲かせるのがアリウム・ギガンチウムです。球根の形状はまさに大きなニンニクそのもの。いかにも葱坊主って感じですよね。
他に アリューム・ギガンチューム / ギガンテウムなどの表記揺れがあります。
良い球根の見分け方
見るからに美しい純白の薄皮に包まれた「でかニンニク!」みたいな球根が良い球根です。
お値段が割とするので、ついバーゲンを狙いたくなりますが、年明けくらいの赤札球根を買っても結局カビでダメにしちゃうことが多いです。薄皮はげてたり、茶褐色の蜜が染みてたり、しなびてるような球根は避けましょう。
なお球根の数え方ですが、ニンニクで言うところの1片を1球と数えます。薄皮に包まれた鱗茎丸ごとの中に3片入ってたらそれは3球入りという意味です。
ここ勘違いしてると、通信販売などで買うときに大変ガッカリするのでご注意くださいませです…。
基本の育て方
ネギ類に準じます。
基本の植え付けシーズンは秋、苦土石灰と元肥をすきこんだ風通しの良い場所に30cm程度の間隔で植え付けます。
背が高く育つため、露地か野菜プランターなど球根5個分くらいの深植えができる場所に植えて下さい。
薄皮は「剥がす派」と「そのまま派」がいますが、私は剥がしちゃってます。アリウムに限りませんが、球根の薄皮を剥がすときは爪などで表面を傷つけるとカビやウィルス感染の原因となるので優しくむくようにしてください。
また、植え床があまりに湿っぽい場合は盛り土をしたり溝切りをして速やかに排水されるようにすると良いでしょう。
寒さには強いのですが、水はけが悪いと球根ごと溶けちゃったりするんですよね。無事に咲いたとしても梅雨でダメになってしまい球根の更新に失敗することが多いようです。
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ジャンボニンニクとは
そこで勧めたいのがジャンボニンニク。
ジャンボニンニク(Allium ampeloprasum var. ampeloprasum) とは、名前こそニンニクとついていますが厳密に言うとニンニクよりリーキ(西洋ネギ・ポワロねぎ)に近い植物です。
リーキが種子で育つのに対して、ジャンボニンニクはニンニクと良く似た球根をつけます。で、花もギガンチウムと良く似ています。
そしてこのジャンボニンニクがとにかく丈夫なんです。(我が家比)
園芸植物としてのジャンボニンニク
ちゃんとしたデータを調べてないので本当はあんまりいい加減なことを言っちゃいけないんですが、関東沿岸部暖地での栽培経験では比較的簡単に翌年の開花球が採れる印象です。しかも普通に分球するのとは別に木子と呼ばれる小さな球根がつくのでさらに増えます。
ネギ系の球根花は土地に居着くと手に負えなくなるほど増えすぎることがありますが、ジャンボニンニクの場合は元が食用なので、持て余したら適当に間引いて食べちゃえば良い。
大きいけど普通のニンニクほど香りが強くないので、ユリ根のようにして調理しやすいのもポイント高いです。
きっちりした栽培計画を立てて育てるような人には雑に見えるかも知れませんが、呑気に花を楽しみたい人には結構良い選択だと思うのですがいかがでしょう?
ヒガンバナ科の球根は基本的に食べちゃダメです
あと「球根を食べてしまおう」で、とても大事な注意点がひとつ。
ネギ属を初めとするヒガンバナ科(ユリ科とすることもあります)球根の中には猛毒を持つものが多数含まれます。
わずかな量でも危険な植物がたくさんあるので、いくら増えて邪魔になっても食用として流通していない種類の球根は絶対に食べないで下さい。
おわりに
もちろん花としての美しさは園芸植物であるギガンチウムの方が端正です。でもジャンボニンニクのどんどん増える感じも育てる楽しさがあって良いと思うの。
好みに合うようなら是非試してみて下さい。(・∀・)
丹波ジャンボにんにく 国産無農薬・有機栽培 1kgちょっと多め 2016年産 Y-1 |
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