Meteor czelabiński – Wikipedia, wolna encyklopedia
40年に一度レベルとされた小惑星2012DA14の大接近と、ロシアに世紀の大隕石が一緒にやって来て超びっくり。
【 おしらせ 】
本稿はもともと地球に大接近した小惑星2012DA14メインの話だったんですが、編集途中で入ってきたロシアのチェリャビンスク大隕石の知らせのほうがインパクトが大きかったので分離しました。 【2015-09-10】
チェリャビンスク大隕石とは
どなたさまも小惑星2012DA14に釘付けだったこの日、
40年に一度の大イベントを覆す、まさかの急展開キタ!
2013年2月15日に発生したロシア・チェリャビンスク州の大隕石です。
かなりの方が怪我をなさったようで、その辺も気がかりです。ときに上記のWikipediaがこれでもかっていう程のまとめっぷりですね。近年の科学ネタはあまり編集が早くないって印象だったので驚きました。
隕石の名称について
いくつかの名称で呼ばれていますが、一般的なメディアでは「ロシア隕石」、天体関係だと「チェリヤビンスク隕石」「チェバルクリ隕石」と呼ばれているようです。
チェリヤビンスク隕石とチェバルクリ隕石で表記揺れがあるのは「チェリヤビンスク州」の「チェバルクリ湖」に落ちたため。隕石は基本的に落下地点の地名で呼ばれます。
チェリヤビンスク隕石は隕石か隕鉄か
隕石は、その材質によっていくつかの種類に分けられます。現時点では石質か金属質かの詳細がわからないので何ともですけど、今のところ一般にアナウンスされた情報といえば小惑星の大きさ程度です。
NASAが推定する元の天体サイズは直径17m 質量1万トンだそうなので、単純計算で体積が約2500m3、小学校のプール(15m x 25m x 1.2m)6杯分ということになりますね。
ちなみにガンダムRX-78が高さ18mで重さ43トン(フル装備で60トン)にあたるので、ガンダムは乗用車よりスカスカだったりします。すごい強度だな。
いずれにせよ隕石の密度は 4g/cm3 程度だそうです。
これは花崗岩(比重2.6程度)や玄武岩(比重3程度)などといった一般的な岩石よりも重く、既知の平均的な隕石の比重(だいたい3g/cm3台後半)と同程度なので今回落下した小惑星は石質隕石と言えそうです。
ちなみに鉄質隕石(隕鉄)の場合は組成が鉄やニッケル中心で密度が8g/cm3くらい。隕石と比べてグッと重くなります。
地表に現れる岩石の比重が1.8~3.2程度ってことを考えると、隕石にしろ隕鉄にしろ随分重たいことになりますね。
落ちた隕石の値段はいくら!?
騒ぎの渦中のロシアでメディアに呼ばれた専門家が隕石拾ったらグラム1ドルで買い取るとか言っていたようです。
博物館のミュージアムショップで販売してるちんまい標本じゃあるまいし、隕石の価格としてはちょっと安くないかと思うんだけどどうなの。
でもあの隕石って最後は湖に落ちちゃったみたいだし、凍てつくロシアの氷湖にダイブしてサルベージしたところであんまり儲からないと思うなぁ…。
【追記 : 2013/02/20 】
eBayとかで隕石が出品されてて眺めてるとめっちゃ面白いんですけど。子供の拳くらいのが$4000って…。確かに隕鉄より隕石の方が高値という印象ですが、みんな落ち着いたほうがいい。
ロシア隕石詳細データ
【本章追記 : 2013/02/18 】その後の協議で、正式名称は落ちた湖の名前から『チェバルクリ隕石』に決まったようですね。相変わらずみんなロシア隕石って呼んでます。
ちなみに分析の結果は、予想どおり石質隕石でした。いぇい。
2013年2月15日のロシアの隕石の衝撃波
衝撃波の分析は京大山田研です。相変わらず対応が早いです。
あと、2012DA14とロシア隕石それぞれの軌道図は既知だったんですがNASAが両方重ねた図を発表して判りやすかったので載せておきます。緑が地球軌道で、青い円のうち小さい方が2012DA14、大きい方がロシア隕石。
http://wiki.nasa.gov/cm/blog/Watch%20the%20Skies/posts/post_1361037562855.html
閃光を見たら窓から離れるのが鉄則
隕石に限った話ではないのですが、閃光から爆発が予期される場合は窓から離れるのが鉄則でしょう。とっさの状況で体が動くかというと難しいのですが。
ネット見てたら『冷戦時代は閃光の後には爆風が来るから窓から離れろと言われたものだ』的な発言をしている方がいて祖父の戦争体験談を思い出しました。
部屋の中心部に逃げるより、壁沿いに窓から離れた方が賢明なのでしょう。その流れで広島・長崎の被爆者手記なんかも思い出しました。爆心地から等距離でも、光を浴びたかどうかで随分違ったようなので。
小惑星2012DA14との関係
チェリヤビンスク隕石の落下と同じ日に、世紀の大接近とも噂されていた小惑星2012DA14の飛来がありました。
チェリヤビンスク隕石の母天体は小惑星2012DA14だったのではないかという憶測も飛び交いましたが、全く別の現象と言うことです。
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