南国果物として人気のパパイヤ、家庭用に1本で実がなる矮性種も販売されて果樹としても人気ですね。でも耐寒性が弱いし本州で安定的に結実させるの難しいと思うので、いっそのこと観葉植物と割切って育てるのもオススメです。
パパイヤ / Papaya
言わずと知れたパパイヤ科・パパイヤ属の南国フルーツです。多くの南国フルーツ同様に葉腋から直接実を付けるタイプの植物。基本的に雌雄異株なので一本じゃ結実しませんが、中には両方の花を咲かせる両性株もあるので実を期待するなら園芸店で購入すると確実ですね。
本州だと開花までに数年かかる事もありますが、メリクロン苗(ざっくり言うと挿し木苗の一種)なら通常より短い栽培期間で開花するようです。
発芽率は好成績
苗そのものは食べた後のタネから簡単に得られるので、自分の家で越冬出来るか試した後に園芸種を買い求めてみてもいいかも。培養土はそれほど高価なものじゃなくてもOKですが、タネの周りのゼリー質は発芽抑制に働くのでしっかり落としてからが良いでしょう。
食べて良し、育てて楽し、観て麗し、また食べて良し。何回も楽しめてお得!
結実しても黄色く熟さないときは
本州だと結実しても温度が足りず熟し切らない事が多いので、ある程度実ったら細切りにして青椒肉絲や肉煮込みに入れちゃうのが吉ですね。あんまり青いうちに食べると「あく」が強いのでご注意。あまり固いようなら少しずつ様子を見ながら使うと良いです。
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千切りできるスライサーがあると便利。 |
パパイヤの別名あれこれ
沖縄では古くから育てられてるせいか、別名もそれなりにありますね。
ちちうり
パパイヤと言えば「お父さんが嫌いな果物は?」ってなぞなぞとセットの人がいますが、沖縄あたりだとチチウリと呼ぶ方もいますね。表面を傷つけるとレタスのような白い液体を出す事から「乳瓜」の名があります。
この液体はパパインと呼ばれるタンパク質分解酵素を豊富に含んでます。若い果実を肉料理に使うと肉質が柔らかくなりますね。沢山食べると口の中がぴりぴりしたり、手が荒れたりするのもそのため。他に洗顔料やダイエット食品などのパッケージでもよく目にします。
もっとも角質ケアには有用かもしれないけど、酵素飲んだからって腹の肉が落ちたりしないよね。そしたら伝統的な食生活を送ってるポリネシアの人達みんなスレンダーだからね。
ポポー
ポポーと言えば近年人気が復興してきたバンレイシ科の果樹を指すことが一般的です。語源について日本語の情報があまりなかったのですが、海外のサイトを見る限りでは
「パパイヤ=ポポー」だったのが
「ポポー(=パパイヤ)に似ている実 → ポポー」になり、
「ポポーと言えばバンレイシ科のほう」になったようです。
ポポーはポポーより出てポポーよりポポーし。
木瓜 モッカ
一般にバラ科の「ボケ」を指す「木瓜」。「モッカ」と読むとパパイヤの事ですね。こちらも若い実の形がボケと似ている事からの命名でしょう。
生ゴミからパパイヤ勝手に生えてきたww
うちの畑、管理が適当なのでよく知らない草本が生えてきます。「めちゃくちゃ格好いい草姿けど何の木だったかな…。」と首をかしげていたらパパイヤである事に気づいてびっくり。
そういえば、去年パパイヤ食ったわ。そんで生ゴミ埋めたわ。一応、前処理としてコンポストにかけてるんで跡形もなく土に還ったと思ってたんですが意外と丈夫でした。
花が咲くまで雌雄が判らないけど一本で実がなる両性株だといいなー。もっとも、結実しなくても観葉植物として十分やっていける実力派なので問題ないです。 (*´∀`)
これから寒くなりますが、降霜には耐えられないのでひとまず鉢上げします。割と生育が早くて大きくなる植物ですが、その時は以前沖縄の人に教わった小さく育てるテクニックが炸裂するよ!(・∀・)
【 追記 】
2014/10/14 パパイヤの開花・結実写真が撮れたので前半部分加筆しました。
沖縄県産 青パパイヤ2kg
ご家庭の台所実験にもオススメの青パパイヤ。 |
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