昨日、アオサの話を書くついでにカツオノエボシ(クラゲ)の情報を探していたら複合語として何度もコンドームをサジェストされて閉口しました。
わかるよ。実際似てるんだよ。だからみんな言わないようにしてるっていうのにGoogle先生ときたら。
カツオノエボシの由来は烏帽子(えぼし)
カツオノエボシを漢字で書くと「鰹の烏帽子」。カツオの訪れと共に姿を見せること、及び その特徴的な形から名がつきました。
ところが実際にカツオノエボシを検索してみると、カツオノエボシ単体での検索結果が 63,600件であるのに対して複合検索したときの検索結果が以下の通り。
コンドームとの複合検索結果 26,400件
烏帽子との複合検索結果 2,640件
何ですかこれ。圧倒的にゴム勝利。
…というか。
単独検索 63,600件に対して ゴムとセットだと 26,400件てことは、カツオノエボシについて調べると4割の確率で下世話な情報を引き当てるってことですよ。(ひとごと)
複合検索で4割重なる検索語ってかなり特殊ですよ。「内心みんな同一視してる」くらいの勢いじゃないとここまで重ならないんじゃないでしょうか。その流れで思わずユムシを検索しようとしちゃいましたよね。
浜辺に打ち上がったカツオノエボシ
さておき実際カツオノエボシが広がる景色といえばこのようなものです。
【Cuba_pict0052 by Mehmet YAYLA】CC BY-NC-SA 2.0
沖縄本島の南っかわの海岸で、それはもう大量のカツオノエボシが浜に打ち上げられてるのを見たことがあるけれど、…なんと言うか、浜辺で乱交パーティでもあったのかと思うほど、白い砂浜に青の使用済みコンドームが散らばっているように見えるのでアレ
— 池田圭一(keii-i) (@keii_iiek) 2014, 5月 31
正直、同意しかありません。おまけにこれ、転がっててもヌラヌラ動きますからね。
ぬらりひょん。
カツオノエボシ生態
カツオノエボシはクダクラゲ目カツオノエボシ科の生物です。専門的には「ヒドロ虫綱の群体性クラゲ」と呼ばれます。
クラゲと名前はついているものの、ミズクラゲなど鉢虫綱の火星人系クラゲ(?)とは全く別の系統なのでちょっと紛らわしいですね。
ヒドロ虫綱のクラゲは他に「カツオノカンムリ」や「ギンカクラゲ」、ノーベル賞の蛍光タンパクで話題になったオワンクラゲなどがいます。
英名では Portuguese Man O’ War 「ポルトガルの軍艦」
ここでカツオノエボシの英名を調べると Portuguese Man O’ War というのだそうです。直訳すると「ポルトガルの軍艦」ですね。
軍艦とは言っても近代の鉄の船ではなく、昔ながらの帆船でしょう。ぷかぷか浮く姿から名付けられたとのこと。
「カツオノエボシを船に見立てるのは少し強引じゃないのかなぁ?」と思ったんですが、実際に並べてみたらそうでもなかった。確かに面影ありますよ。
左【烏帽子形の兜 by Samuraiantiqueworld】(CC BY-SA 3.0)
中【The siphonophore Physalia physalis by Josh*m】(CC BY-NC-SA 2.0)
右【Caravel Boa Esperanca Portugal by Brazillian Navy】(Attribution)
ちなみに中国語だと「僧帽水母」って書くみたいですね。
いずれにせよ戦闘を連想させる緊張感のあるモチーフと言えるでしょうか。昔の人の観察眼にはほんと感心させられます。
おまけ:durex激似のギンカクラゲ
これまた特徴的な形状の毒クラゲであるところの「ギンカクラゲ(銀貨水母)」。
左【WordPressSecurity via nbachiyski (CC-BY2.0)】
右【Porpita porpita by NOAA Photo Library】(PD)
技術セキュリティ的な話の流れで見つけたDurexの写真と妙に印象が被るのは偶然でしょうか。海水浴もITも男女の営みも 安全には十分気をつけましょうってことでよろしくお願いします。
クラゲガイドブック
今のクラゲブームを牽引したガイドブック。 |
でんきくらげ
電気くらげはカツオノエボシの別名ですってば。 |
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