10月23日は「化学の日」ということで、個人的に好きな化合物をまとめました。
化合物動物園
構造が生き物に見える分子いろいろです。三次元モデルにしたとき、腕があるものとないものでかなり雰囲気が変わります。
エタノール
みんな大好きエタノール( C2H5OH )。言わずと知れた酒の主成分です。
構造が子犬に見立てられることがあり、そのプリプリした足腰に愛嬌があると一部に絶大な(?)人気があります。
タウリン
タウリンです。魚介のイカに多く含まれることで有名ですが、構造的には獣っぽいと言えるでしょう。
よく非理系の人に「タウリン1000mgって何だよ!1gじゃないのかよ!」って言われがちなアレですね。メーカーさんからすれば1g表記の方が成分含有量をごまかせるので喜ばれると思いますよ。(・∀・)
大正製薬 リポビタンD |
ニコチン
タバコに含まれるニコチンはこんな形をしています。
昔から水飲み鳥っぽいと思っております。水飲み鳥が鳥類かというと謎ですが、何となく雰囲気で察して下さい。
ペンギノン
ペンギノン( C10H14O )は、平面構造式がペンギンのような形をしていることから名付けられました。
「平面構造式」とわざわざ断ってるのがミソで、3Dボールモデルだとモコモコしちゃって何が何だか判りません。(笑)
カプサイシン
カプサイシンは唐辛子の主成分です。メントールの涼感と好対照となる灼熱刺激が特徴的。
両端の盛り上がった形状がアゲハの幼虫っぽいと思います。
ニンヒドリン
ニンヒドリン( C9H6O4 )はアミノ酸の検出反応であるニンヒドリン反応に用いられます。
初めて見たとき甲虫っぽいと思いました。図の左にあるベンゼン環を下にしたら起き上がりこぼしのようでもありますね。
サルフラワー
サルフラワー( C16S8 )は炭素と硫黄で出来た物質です。
分子モデルを作ると硫黄の黄色と炭素のコントラストが良い感じ。硫黄(サルファ)を生かした名前をつけたかった気持ちも判ります。しかもこのサルフラワー、横から見てもねじれが少なく平面的で、その点でもなかなかヒマワリ度が高いです。
名前が面白い化合物
名前や成り立ちが興味深い物質もいろいろあります。
AKB48
AKB48はAPINACAとも呼ばれる合成カンナビノイドの一種です。
カンナビノイドという言葉からもお察しの通り、薬事法に基づくアカンやつです。
図の真ん中から左部分が規制対象の構造とのこと。右のひらひら部分が規制逃れのための尾ひれでしょう。
ナノプシャン
ナノプシャンと呼ばれる芳香族有機分子のうち、わんぱく坊主に見えるような「2-(2,5-ビス(3,3-ジメチルブト-1-イニル)-4-(2-(3,5-ジ(ペンタ-1-イニル)フェニル)エチニル)フェニル)-1,3-ジオキソラン」が別名ナノキッドと呼ばれてます。
ナノプシャンは化学に興味を持って貰おうという教育目的プロジェクトで作られました。
ナノプシャンは「ナノ世界の住人」というような意味を持っていて、『ガリバー旅行記』に登場する小人「リリプシャン」をもじって名付けられました。ナノプシャンの身長は 2nmほどということです。
わざわざ人の形に見えるように作ったのだから面白みがないという話もありますが、様々なアクセサリやポーズのバリエーションも考えられており、良い話題作りになってると思います。
パラジクロロベンゼン
パラジクロロベンゼンは、ご存じのとおり衣類の防虫剤などに使われる薬品です。
とりたてて珍しくもない物質ですが、中高生の頃に「パラでジなクロロのベンゼン」という「まんまなネーミング」に感動したことが折に触れて思い出されます。
個人的に結構好きな物質なので載せておきたいと思いました。(⊙ω⊙)
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