湘南台文化センターこども館と宇宙劇場プラネタリウム

藤沢の湘南台文化センターこども館の感想をイラストと写真でどうぞ。プラネタリウムは生解説あり、テンポも良好。あと学芸員さん渾身セレクトのリクライニングが超快適なのでお試しあれ。

湘南台文化センターこども館と宇宙劇場プラネタリウム

湘南台駅から徒歩五分にある湘南台文化センターこども館に行ってきました。おもちゃ箱のような空間に様々な遊具がコンパクトに詰まっていて1日みっしり遊べます。主な対象年齢は幼児から小学生向けですが、プラネタリウムは学芸員さんによる」生解説で内容も本格的でした。

神奈川県湘南台文化センターこども館

銀色の大きな地球儀が目印の湘南台文化センターこども館。見た目にもインパクトのある非常に楽しい建物です。

湘南台文化センターこども館

雰囲気としては科学館と民族博物館がくっついたような感じですね。イメージ的には横浜市栄区文化センター「リリス」と似てるかも。湘南台文化センターのほうが随分サイエンス寄りです。

「こども館」という名前から長らく敬遠してたんですけど、プラネタリウムの評判が良いので思いきって行ってみました。実際に行ってみたらコンパクトながら結構なボリュームで、午前中に行って閉館まで居座ってしまった次第です。これで大人300円(中学生以下100円、幼児無料)は安い!

地下展示ホールは「生き物やからだの仕組みを学べる科学館ゾーン」と「世界の民族を身近に感じる民族博物館ゾーン」が混ざった感じになってます。体を使って遊べるものもあって大人も結構楽しめます。簡単な工作ができるワークショップなども開催されてるようで子連れでもイベント感あって楽しそう。

2階円環ホール

キッドピクスとは?

ちなみに3コマ目のキッドピクスっていうのは20年くらい前にMacintoshで超流行った(今でもあるけど)舶来のお絵かきソフトです。2階の円環ギャラリーに展示されてたパソコンで体験できるようになってました。

触ってるだけで楽しめるタイプのお絵かきソフトとして絶大な人気を誇り、これに感激したバイオリニストの葉加瀬太郎さんがパソコン雑誌にキッドピクスの連載を持っていたほどです。

小さな子供達が夢中で遊んでたからちゃんと見てないけど、画面周りの感じは「Studio」って17~8年くらい前に出たバージョンじゃないでしょうか…。しかも G4 Cube で動いてたんですよ。懐かしさもひとしおですね。

ハンドルを回すと星が回る太陽系の軌道模型

4コマ目の太陽系模型も非常に良く出来てました。展示ボックスから出ているハンドルを回すと、水星から土星までの惑星および月がそれぞれの公転周期に従って移動するという代物です。

天王星と海王星が入ってなかったのが残念といえば残念ですけど、このスケールで天王星と海王星を盛り込もうと思うとスペースの確保が難しいですしね。あと、系が大きすぎると地球付近がダイナミックに観測出来なくなるし歯車の精度や軽さも落ちますから、土星までって選択はナイス判断だと思います。

展示の前を通りがかったとき、偶然「今日現在の太陽系と似た配置」だったので試しに合わせてみようと思ったんですけどなかなか難しいものですね。完全な相似になることはすごく稀なことだし、似た位置に合わせるだけでも一苦労です。なにより、土星が一周する30年分を追体験するのにつきっきりで何分もハンドルを回す必要がありました。

その意味で、探査衛星のスイングバイなんかは まさにこの計算をして惑星軌道に当ててくわけで、ほんとすごいよなーって思います。天候不順で打ち上げ順延になったら、わずかな期間の間に星の位置が大幅に変わってしまうことも読み取れるんです。非常に良く出来てる模型だなと思いました。

宇宙劇場(プラネタリウム)

いよいよお待ちかねのプラネタリウムへ。直径20mのドームスクリーンに圧倒されながらシアターに足を踏み入れると、中央に恒星1000万個の投影能力を誇る五藤光学研究所のプラネタリウム「ケイロン」が鎮座していました。

ゆとりのあるリクライニングシート

シートはかなり座面がゆったりめ。リクライニングも効いていてなかなか贅沢です。学芸員さん曰く、展示会などを回って割といい椅子を探してきたんだとか。他のプラネタリウムと比べてもかなりポイント高いんじゃないかなと思いました。

生解説の語りがテンポも良く好印象だったので存分に楽しめましたが、プラネタリウム映画だったら確実に眠らされる子やで…。

湘南台文化センターこども館プラネタリウム

プラネタリウム生解説の感想

生解説は定番の「この季節の星座ガイド」。のっけに湘南の空が映し出され、館オリジナル映像であることがうかがえます。見慣れた街並みに浮かぶ星々がとても賑やかですね。

…とは言うものの、この時期いわゆる秋の星空が映し出されるのでちょっと実感が薄いかも。この時期の空は目印となる明るい星が少ないので、暗い星まで映されるとかえって馴染みがなくて混乱しがちなのです。都会の空に慣れきってしまった弊害ですね。ははは。(・∀・)

もっとも、解説自体は判りやすくて非常に好ましい内容でした。笑いあり、豆知識ありで、星に詳しくなくても楽しめると思います。

ただ閉館時間が17時までなので、デートにはちょっと使い勝手が悪いかも知れないですね。

まぁ、そこは こども館だけに。

【 更新履歴 】

2015-05-29 前後編に分かれていた話を一本に再編しました。

806 / 旧URL http://www.02320.net/2012/12/16/shonandai-kodomokan1/