Twitterで筋トレの話をすると毎回それなりに反響あるので持論を述べます。
しょっちゅう言ってるけど、女の人はマッチョになりません。
筋肉の神様は男の人が大好きなので、女の人はまず愛されません。庶民がどんだけ鍛えたところで神の領域には達しないから大丈夫です。
素人が簡単にシックスパックになったらガチ勢が発狂しますよ。毎日サボらず続けてお腹に縦線3本入れば御の字です。美容目的ならそれで十分でしょう。
適度に鍛えて得られるメリット
素人が頑張ってもマッチョにならない話をもう少し続けます。
私は半径20Kmくらいまでの移動をほとんど自転車で済ませてるので、大腿筋は結構しっかりついてます。スキニーが入らない程度にはパツンパツンですが、膝揃えて立っても太もも同士はくっつきません。美容目的ならなおさら細くなるはずです。
あとムキムキになりやすくて女性が困る部位といえば上腕二頭筋でしょうか。
懸垂できるし華奢じゃないけど、いま一番太いところを測ったら20.8cmでした。20歳女性の平均値が25㎝ですから、筋肉の占める体積なんて微々たるものです。
日本人人体寸法データベース,通商産業省工業技術院くらしとJISセンター
正直メリットはいくらでもあるんですけど、キリがいいので7つくらいにしておきましょう。
疲れにくくなる
同じ重さの車を走らせるのに、660㏄のエンジン(=軽自動車)と1500ccのエンジン(=普通車)だったら普通車のほうがキビキビ動くに決まってます。
同じ100Km/hで走らせるにしたって、アクセルベタ踏みしなきゃいけない車と軽く踏むだけで済む車なら、どっちがオーバーヒートしやすいかも明らかです。
自分の体とは一生付き合っていかないといけないんだから、いいエンジン積んだ方が絶対に楽。
大食いが減る
たくさん動くと食事量が増えそうですが、どっこい腹筋つくとあんまりドカ食いしなくなります。
腹筋は天然のコルセットです。外から抑え込んでれば胃袋が膨らむ余地などありません。ウエストを絞るドレスや矯正下着をつけてるとき食べられなくなるのと一緒です。
腹筋つけたからって食が細くなるわけじゃないけど、満腹感は早めに来ます。細マッチョの大食いとして有名だったフードファイター某氏も、腹筋は鍛えないようにしてたと言います。
ついでに言うと、痩せてる女性にありがちな「食後に胃袋がポッコリ」も減ります。
おまけに腹筋つけると「下腹部のポッコリ」も減ります。下腹部には小腸大腸あわせて10mくらいの管がギューギューに詰まってます。それを支える筋肉がなければ腹圧に負けちゃう。
腹筋は外骨格だと思えばいいです。
皮膚に張りが出る
筋肉つけたら痩せやすい体が維持できるかというとそんなことはなくて、筋肉は消耗品なので使うと相応に壊れます。
使わなければ温存できるかというとそんなこともなくて、筋肉は使わなくても落ちていきます。使いもしないのに燃費の悪い体を維持するのは無駄だからです。
基本的に筋肉はその人の運動量を支えるのに必要な分量しか保持出来ません。風船と一緒で、ふくらまし続けてないと簡単にしぼんじゃう。
半面、老人になってからでも筋肉を増やすことは可能です。加齢によって筋肉の材料になる細胞が減ったとしても、筋量に直結しないこともわかってきました※。
筋肉ついて血行も新陳代謝も良くなれば、隣接する皮膚にだって恩恵あるでしょう。
※ Fry et al, Inducible depletion of satellite cells in adult, sedentary mice impaires muscle regenerative capacity without affecting sarcopenia. Nat Med 21, 76-80, 2015.
珍獣ポジションで平和
体を鍛えてると、女性同士の集まりで発生しやすい「なんか最近太っちゃって~」「え~、でもあなた細いからいいじゃな~い」みたいな会話に巻き込まれることがなくなります。
もしあなたが十分に痩せてても、正直に体重を申告して「私、実は意外と重くってぇ~」とか言っておけば大丈夫です。それ以上ネチネチ突っ込まれません。
医者にモテる
家族にさえ見せない内面を褒めてくれるのはお医者さんだけですね。
医師と飲んでて「適度に運動してる人は手術するときも楽だな。忙しい時に急患で入ってくるとホッとするね。」って話を聞いたときは、いつ担ぎ込まれても気持ちよく切ってもらえるように鍛えておこうと思いました。
新米ナースを笑顔にするときも、気休めの激励より弾力のある血管のほうがずっと効果がありますよ。
運動習慣がある人は、メディカル癒し系ボディとか言ってれば良いと思うの。
殺意が減る
対人関係で嫌なことがあったときも筋トレしましょう。
攻撃性が高い人に遭遇したときは、粛々と攻撃力を上げておくのが一番です。殺意が減るというより、筋肉に変換するイメージですね。
負の感情をそのまま抱え込むと自分も疲れてしまいますが、筋肉に置換しておけば殺傷力を維持したまま安全に保管可能です。
もし相手のことがどうでもよくなった場合でも、筋肉にしておけば平和利用だってできるわけです。安全極まりないですね。
筋は金なり
顔はいくら頑張ってもスタート地点が違うんですけど、筋肉は個人の努力に比例します。
よく貯金の桁を眺めて喜ぶ人がいるけど、あれと一緒です。貯めるのも使うのも自由自在ですし、まさに財産と言っても過言ではありません。
どちらも人生の悩みを大きく改善するという点で似ています。筋と金はメタファーレベルが同格なんだと思います。
「筋肉つけるとゴツゴツした体になる」のウソ
「筋肉つけると太くなる」の類似表現として「ゴツゴツした体になる」と言われることもありますね。確かに鍛え上げられた格闘家やボディービルダーの体は女性らしくないかも知れません。
でも、それって試合中の話ですよね。
アスリートのオフの体を触ったことがありますか?
全身バネみたいな体の人でも、使ってない時は結構やわやわですよ。ちゃんとクールダウンやストレッチを真面目にやってれば、常時カチカチなんてことにはならないはずです。
「筋肉つけるとたくさん食べても太らない」のウソ
あんまり筋肉を礼賛してばかりもアレなので、最後にちょっとブレーキを。
「美容に筋トレ」って話をすると必ず出てくるのが「筋肉つけると基礎代謝が上がって食べても太りにくくなる」という話です。
それ自体は事実なのですが、おそらく多くの人が期待するより消費エネルギーは増えません。筋肉1Kg増やして上積みされる基礎代謝量は一日当たりせいぜい50Kcal前後です。
50Kcalって言うとカントリーマアム1枚分くらいですかね。
しかも体が絞られるのに伴って運動効率は良くなります。つまり同じ運動量でも消費エネルギーは減っていく。
この辺の話は、栄養成分表のうしろの方にある細かい字の付表をいくつも並べると判ります。栄養成分表が手元にない人は物理的に仕事量を計算してみてください。どんぶり勘定でも傾向はつかめると思います。
「運動する人はたくさん食べても太らない」はほとんど幻想です。「筋トレするとムチムチになっちゃう」も、おそらくここに起因します。せっかく増えた筋肉以上に食べたら意味がありません。
「筋肉つけると痩せる」というより、「同じもの食べてても現状維持が楽になる」「あわよくば痩せる」って感じで取り組むと長続きするんじゃないかと思います。
それでは良き筋トレライフを。(・∀・)/
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痩せる目的でプロテイン飲むなら、食事に足すんじゃなくて置き換えると良いです。目安はごはん1膳くらい。
どれにするかで迷ったら、溶けやすさか味で決めれば良いんじゃないですかね。レビュー見て「シェイカー使わなくても溶ける」って商品にすると楽です。
アレンジしやすいとさらに使い勝手がよくなりますね。イチゴ味だったらココア足しても美味しいよ。
筋トレ女子というかアラフィフギリ手前です。筋は金なりでしらたき吹いたw今日はオフですが明日も筋トレ頑張ります!