書店で売切れ、Amazonには転売屋が…ってときの本の探し方

自分が読みたいと思う本を増やすおまじないを最後のほうに載せときます。

書店で売切れ、Amazonには転売屋が…ってときの本の探し方

探してる本が近所の書店で売り切れ、Amazonで検索したけど見つからない、古本で見つけたけど何倍ものプレミアが。そんなときどうしたらいいの? …っていうときの探し方です。

始めにお断りしておくと、普段あまり探し回らない人向けの超オーソドックスな内容です。

絶版だろうと初版だろうとあの手この手で探し当ててるような猛者のお役には立てないかと思いますので、よろしくどうぞ。

書籍情報を控える

なにはなくとも書籍情報の確認です。うろ覚えはトラブルのもと。

  • 書籍タイトル(必須)
  • 著者名(必須)
  • 出版社(必須)
  • 発行時期(なくても良い)
  • ISBNコード(なくても良い)

書籍タイトル

タイトルです。続きものなら巻数をチェック。

まれに新装版で副題がついたり消えたり変わったりすることがあります。

著者名

似たようなタイトルの書籍が複数あると、著者名も決め手になります。共著の場合は関係者全員を控えておいた方が無難です。

海外のロングセラー小説だと、まれに複数の翻訳本が存在したりします。目当ての訳者がいれば特定しておきましょう。

出版社

確認の一環で出版社も聞かれます。グループ企業など紛らわしい社名だと混乱しがちなので正確にメモします。

気を付けたいのが、連載物の書籍化。連載誌とは別の出版社から発行される場合があります。A社発行だと思ってたら実はB社が出してて、店頭で押し問答になると面倒です。

あと、稀に版権が移って別の出版社から同じ本が出たりします。

発行時期

発行年月は別に知らなくても問題ないのですが、似たようなタイトルや姉妹本が存在するとき即答できると役立つ場合があります。

ISBNコード

ISBNコードを聞かれることもまずないんですけど、念のため控えておくと確認作業がスムーズなこともあります。

ただし出版社によってはISBNコードを使いまわすことがあるのでご注意です。翻訳本の新訳を頼んだつもりが旧訳が届いた…なんてことも、ごくまれにあります。

…とは言うものの「まれに」と書いてる部分はレアケースなので、一般的は気にしなくても大丈夫です。

ネット書店を探す

まずはネット書店をチェックします。

見つかれば注文すればいいし、在庫がなくても再入荷の動向などが何となく判るので。

書籍横断検索システム

「書籍横断検索システム」は、Amazonや楽天ブックスなど大手26ネット書店の横断検索が出来るサイトです。

まず書籍名で検索すると関連書籍がいろいろ出てきます。その中から該当書籍を選び、横にある「横断検索」ボタンをチェック。

在庫状況の一覧が出てくるので、あとはお好みのショップに飛ぶだけ。
書籍横断検索システム

Amazon

ネットで探して見つからなくても、とりあえずAmazonは見ておきましょう。たとえ品切れでも、状況次第で多少の流れが判ります。

「通常1~2か月以内に発送します。」なら再入荷が期待できます。発売から日が浅い商品なら、今すぐ別のお店に行けば店頭在庫が残ってるかも知れません。

レビュー数が多い商品なら、最新書き込みの日付もチェックしておきます。当日付で「届いてすぐ一気読みしました!すごく良かったです、おススメ!」とか書いてあったら全米以上に泣くしかない。

楽天市場

楽天ブックスじゃなく、楽天市場の方で探すと思わぬ在庫が見つかったりします。

楽天で探す
楽天市場

街の書店も活用

ご近所に本屋さんが充実してれば、もちろん実店舗も有効活用します。

ネットで流行った書籍は実店舗へ

ネットでピンポイントにバズったタイトルは、オンラインで品切れ続出でも実店舗で普通に買えたりします。

Twitterやってて行動圏に大型書店があれば、「都市名 書籍名」などの検索語で在庫ありそうな店舗の目星が付けられる場合もあります。

また特殊ジャンルのハウツー本だと、書店ではなく該当ジャンルの専門店で扱ってることも。

e-hon

一見すると何気ない感じのオンライン書店ですが、最寄りの書店を指定して店頭受け取りできます。大手書籍取次のトーハンが運営してるので、加盟店舗の多さが魅力。

店頭払い可能なので、現金で払いたい人や実家住みの人にも便利です。図書カードなども対応店舗なら使えます。

街の本屋さんを応援するオンライン書店【e-hon】


出版社に問い合わせる

店頭やネット書店で全く取り扱いがないように見えてても、出版社に問い合わせるとあっさり入手できたりします。

「絶版になっちゃったかな?」と思っても、あきらめず出版社在庫があることを祈りましょう。

電話で聞いてもいいのですが、メールやwebフォームが用意されてればそっちを使うと手軽です。電話だと代表番号から各編集部をたらい回された上に在庫確認で待たされることがあるので。

配送方法

出版社在庫が見つかった場合、配送方法が主に2種類あります。

一つは直接自宅に送ってもらう方法。ただし多くの場合で送料が発生します。あと金銭のやりとりが面倒くさい。

もう一つは最寄りの書店経由で取り寄せてもらう方法です。送料もかからずお金も店頭払いで済むのでこっちがおススメ。

最寄り書店から取り寄せるときの注意

最寄り書店から取り寄せるとき、ちょっとだけ注意があります。店頭注文するときは、以下の2点をはっきり伝えてください。

  • 出版社に直接問い合わせてほしい
  • 編集部在庫があることは確認済

普通に注文すると一般的な書籍流通網だけチェックして「在庫ないです」って言われることがあります。「編集部に直接問い合わせたから絶対にある」と食い下がってください。

あともう一つ注意としては、書店注文は基本的にキャンセルが効きません。途中で気が変わったり、平行して探してるうちに別ルートで目当ての本を見つけても注文破棄できないので気を付けてください。

自分が好きな本を増やす方法

ネットで見て面白そうだと思った本がAmazonで5倍も6倍もプレミアついてて「なんだかなー」と思い、とりあえず出版社に連絡取ったら普通に買えた…という顛末記でした。

街の書店が減ってしまって、問い合わせる方法を知らない人が増えてるのかも…と思ったので書いてみました。

ちなみに出版社に問い合わせるときは「あちこち探したんだけど見つからなくて、どーしても欲しくて!」とか言うようにしてます。

版元だってコアな顧客がいたらそのジャンルをテコ入れしようって思うかもしれないし、ついでに編集部の中で作家さんの評価が上がるかもしれないし。

読者アンケートハガキも結構効くみたいなので、気が向いたら出してます。

自分が読みたくなるような本を増やすための、ちょっとしたおまじないですね。