おちです。
獅子舞って英語だとライオンダンスと言うそうですね。もともと「獅子」は四つ足の動物一般を指すようですけどアジアにライオンいないのにどういうことなの…。
そもそも獅子って中国読みだとシーズーですし、何かイヌと関係あるんでしょうか?

獅子舞の起源について
獅子舞の起源をざっと調べてみましたが、余りはっきりしないようです。
【Baron via Ponpon】(PD)
これは単なる思いつきですけど、インドネシアの聖獣バロンを見たとき獅子舞と似た印象を持ちましたよね。こちらも神事で舞うものだし、アジア人特有の造形センスなのでしょうか。
冒頭にお伝えした通り、アジアに虎は居てもライオンは住んでません。一方でチャウチャウと言いシーズーと言い中国犬ってムクムクしてて鼻面も短いのが多くて獅子に通じるものを感じますよね。
【chow.chow via Luizmo】(PD) / 【Stmnbrfjd via Gremley】(CC-BY)
そんなわけで、アジアにおける獅子は犬を念頭に置いて作られてるんだという説を主張したい。
実例:中国の動物園で犬をライオンとして展示してた事件
そういえば一ヶ月ほど前、中国河南省の動物園で「ライオン」として展示されていた動物が大型の「チベタン・マスティフ」だったかどでプチ騒動になりました。
中国の動物園、犬をライオンとして展示 – 産経MSNニュース(http://sankei.jp.msn.com/world/news/130818/chn13081811310000-n1.htm)
記事には「近づいたらワンワンと吠えたのでライオンでないことが判明した」と書かれております。
ネットでは「ワンワン吠えるまで誰も気がつかなかったのかよ」…とか寸評付いてましたけど、中国人の深層心理における獅子像が犬であれば「何か思ってたのと違うけどそんなもんかな」って考えるのかも知れないのです。
笑い話で済ませずに、文化背景を探ってみたいものですね。
追記:唐獅子と狛犬の関係について
公開後、はまのなまけ氏より「アジアにもインドライオンがいる」とのご指摘を受けました。すいません、今回のケースでは中央アジア以西を考えない方向でお願いします。
また、konkazueさんからシーサーの存在を指摘されました。狛犬との関連性についても考えるべきでしたね。
…ということで狛犬と獅子の関連性について調べると
異国の犬すなわち高麗 (こま) の犬と考えたのである。したがって狛犬と獅子と形を混同したものがあるが,平安時代には明確に区別していた。(中略)しかし後世になると二つは混同され,神社や仏寺の前に守護のために置かれた獅子は,しだいに犬の形にちかづいて〈狛犬〉と呼ばれるようになりそれに反して舞踊の上では獅子の雄壮な形姿が喜ばれてもっぱら獅子舞が広布し,狛犬の舞踊のほうは衰滅してしまった。(中略)要するに狛犬は元来獅子を表現するものであり,宮中や陵墓,あるいは神社,仏閣などの聖域を守護し,邪悪の出入を禁ずる目的をこめて置かれた鎮獣と考えられる。
平凡社世界大百科事典 – 狛犬
そんなわけで、日本人にとって獅子はネコ科動物よりイヌ科動物に近いものと考えて良いんじゃないでしょうか。
なんか微妙に結論がすり替わってますけど、引き続き大陸民族の認識についても調べたいとおもいます。
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すごい…使いどころがわかりません。新年会の幹事とか? |
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