車内用芳香剤は人によって好き嫌いがはっきり分かれるもののひとつです。
中でもココナッツ系フレグランスなどの甘い香りは、褐色マッチョなお兄さんのイメージが強いのではないでしょうか。（おち研調べ）
カーワックスの主成分であるカルナバ蝋の香りが甘い
Surluster(シュアラスター) に代表される高級カーワックスは、その多くが植物性のカルナバ蝋を主成分としています。
カルナバとは、ブラジル原産のカルナバヤシのこと。多くのヤシ科植物は葉の表面から蝋状物質が採れますが、カルナバ蝋もそんな性質を持つパームワックスのひとつです。カルナバヤシは砂地に生えることから、自らの葉を乾燥から守るために堅牢な蝋を分泌しているのでしょう。
口紅やタブレット菓子のコーティングに利用されるなど安全性も高く、特有の甘い香りとツヤを持ちます。
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カルナバ蝋が利用された記述は複数見ましたが、現在も使われてるかは未確認です。 |
またカルナバ蝋の融点は80～83℃。メンテナンス用ワックスとして伸ばして使うにはやや硬く、扱いやすくするため他の樹脂と混ぜて使う必要があります。そしてこの甘い香りを生かすには、芳香性の蜜蝋やココナッツオイルが最適です。
カーワックスとココナッツオイル
ココナッツオイルは、その名の通りココヤシから採取されます。いわゆるココナッツの香りがします。近年では健康食品として知った方も多いでしょう。
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カルナバ蝋は葉から採るワックスですが、ココナッツオイルはココヤシの果実から精製されます。ちなみにマーガリンや石鹸の材料として有名な「パーム油脂」は、アブラヤシという別のヤシから得られる別物です。性質もココナッツオイルとはかなり異なります。
いずれにせよカーワックス香料＆調整剤として活躍した歴史があるココナッツの香りは、車との結びつきが強いフレーバーと言えるでしょう。
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以前ほどカーワックスが使われなくなった現在、ココナッツの香りと車の間にはそれほど強い相関関係はなくなってるはずです。しかし歴史の一時期にココナッツフレーバーが象徴的に流行って、その記憶が今も慣習として何となく残っているのだと思います。
サーフボード用ワックスとココナッツフレーバー
あと、ウェイウェイお兄さんとココナッツフレーバーの関係を語るにはサーフィン用ワックスの存在も外せません。
サーフボード用ワックスとして有名な老舗商品、シリーズを通じてココナッツの香りがついてますね。
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RV車でのドライブやファッションとしてのサーフィンは世代的に疎いんですけど、ついついその頃の印象と重なりますし。
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一番無難な香りは無臭だと思う
一方、時が下って現代の話。車の所有率が下がったと言われる昨今ですけど、車に凝る人が多い地域に住んでるので車の話は割と日常的にしてます。
そんな中、ヤンキー系のお兄さんが「女の子受けする香り」としてココナッツやバニラ系の香りを挙げていくんですね。でも高温＆密室の車に芳香剤を投入するの正直いかんと思うんですよ。
車のレストアやサーフィンが趣味で必然的に香るのはそれとして、わざわざ足す必要あるんだろうかって思います。ただでさえ車内って香水がきつくなるんだし。タバコの匂い消しに匂いで対抗とか、控えめに言っておすすめしません。
何故こんな話を書いたかというと、先日マッチョマンにココナッツフレーバーの芳香剤を頂いてしまって、気が動転しているからだったりします。（しかも王冠みたいな金ぴかのケースに入ってるやつ）
えっ、これ私どうしたらいいの。使えってこと？
いやいやいやいやいや、無理です。:;(∩´﹏`∩);:
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