いよいよお正月ですね。
松飾りの準備はお済みでしょうか。お正月の松飾りには、飾るのに適した日とそうでない日があります。
「29日や一夜飾りで年神様をお迎えしたら、アンタろくな一年にならないよ!」
…とか何とか親族に散々脅されてる気がしますが、そんな風にカジュアルに人を呪うのはやめてくれないか!(⊙Д⊙)
お飾りは基本28日に飾る
地方や文化によると思いますが、松飾りに適しているのは「八」の末広がりに験を担いで28日とされてます。
多くの場合は仕事納めと被るので、この流れで飲みに行っちゃうと午前様になるんですよね…とか言ってる時点でダメなんですが。
29日は「苦」に通じる
29日は「二重苦」に通じるので避けます。
また「最後の9日」→「9末」→「苦待つ」から「待つ」と「松」を掛けて、特に松飾りを指す地域もあります。「苦持ち」から餅つき・餅飾りに関するアクションをしない地域もありますね。
いずれにせよ縁起を担ぐなら9日は避けた方が良いのでしょう。
一夜飾りの解釈
また、大晦日のお飾りは「一夜飾り」と嫌われます。
大晦日に掛けても年神様が気付かない・間に合わないのでダメって言いますね。…ということで、28日に飾りそびれたうっかりさんは30日に出しましょう。(・∀・)
旧暦だと30日が大晦
ちなみに、旧暦では「小の月が29日、大の月が30日まで」だったので、31日は存在してませんでした。従って旧暦だと30日に飾るのもアウトです。
28日にお飾りを出しそびれたうっかりさんは、もう年を越せないわけです。旧暦キビシー!ありがとう新暦!改暦バンザイ!
…っていうか、大多数が農民だったころは収穫が終わったら冬ごもりモードだったはずなので、盆も暮れもない現代とは時間感覚が全く違うわけですが…。(´;∀;`)
一夜飾りにも間に合わなかったら?
31日にも間に合わなかった場合、最後のチャンスは元日未明です。日本の神様は夜明けと共にやってくるので、除夜の鐘が始まって夜が明けるまでに出せばギリギリセーフです(でも親戚とかには怒られます)。
梵鐘のリズムに身を委ね、穢れを祓った清い心で飾りましょう。きっと受け入れて頂けるはずです。そう信じたい。よっ年神様、太っ腹!…的な感じでお迎えすれば大丈夫です(多分)。(´ω`人)
お飾りを外すのはいつ?
こちらもお住まいの地域によりますね。一般に松の内の間は飾るものとされてます。
もともと「正月」は1月全体を指していたのに、いつしか門松を飾る「サブセット正月・松の内」が設定され、その「松の内」もなんのかんのと短縮傾向になって15日になり10日までになり7日になり今に至ります。
幕末の世を描いた「半七捕物帳」でも、1月20日くらいの描写として「江戸のころに比べて明治になってからは正月気分が短くていけねぇ」みたいな話があったように思います。(探したけど正月の話が多くて見つからなんだ。 ^^;)
平成の現代では正月気分なんて言われても三が日も怪しい感じですが、松飾りは年神様の依り代(よりしろ)なので邪険にしてはいけません。
関東なら7日までは飾っておいて、8日になったら外すのが無難でしょうか。なお、鏡割りは松飾りを外した後に行います。
外したお飾りは「どんど焼き」へ
役目を終えたお飾りは、地域の「どんど焼き」や「お焚き上げ」に出しましょう。日時はお寺さんの門前や自治体の広報を見ると割と載ってます。
どうしてもゴミに出すしかない地域で、ゴミ扱いするのが忍びない場合は塩をかけて清めましょう。
自分の正月気分を盛り上げるためのオーナメントとして飾る場合は、いつ飾っていつ外しても大丈夫です多分。(´ω`*)
まとめ
まとめというか何というか、28日にまんまとお飾りを出しそびれたので「今から本気出す」的なお話でした。
来年カレンダーの12月27日に「お飾りは28日の朝に飾る!」って既に書き込んだアタシにもはや死角などなくてよッ。( ・`д・´)
あっちの文化もこっちの文化もお気楽に取り込んでるからしょうがないんですけど、12月は段ボール2箱分くらい浮かれた飾りを並べておりまして、これ片付けないで年神様迎えたら失礼っていうか、和の心もへったくれもないわけです。
昔の百貨店とか11月から門松飾ってたりしましたけど、いま思うとロックよね。
そんなわけで皆さま、お互い追い込み頑張りましょう!
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