PUZZLE The-T (パズル ザティー)をズルせず自力で解く方法

PUZZLE The-T (パズル ザティー・ティーパズル)と呼ばれる、組み替えパズルを解くためのちょっとしたヒントをご紹介。基本の考え方と手順が判ると応用パズルを自力で解く力も付いてきます。

PUZZLE The-T (パズル ザティー)をズルせず自力で解く方法

NOB PUZZLE The-T [パズル ザティー]

NOB PUZZLE The-T(パズル ザ ティー) という木のパズルがありますね。温泉宿なんかで良く見るアレです。

先日、旅の連れにちょっとアドバイスしたら短時間に幾つも組めるようになったので考え方を書いておきます。始めに断っておくと、本稿は自力でクリアしたい人向けのヒントです。手っ取り早く答えだけ知りたい人は他を当たって下さい。

組んだ結果だけ写真載せて「完全攻略」とか「模範解答」って書いてあるブログを見かけますけど、考え方の経緯が透けて見えないものは単なる「解答例」に過ぎないぅわなにをするやめろqあwせdrftgyふじこ(ry

1:Tパズルを解き始めるに当たって注目すべきこと

PUZZLE The-Tってのはこれですね。銘木ものと呼ばれるジャンルのパズルです。

Tパズル(銘木パズル)

特徴点を見極める

全てのパーツを等しく扱うと考えがまとまらないので、鍵となるピースを決めましょう。誰がどう見ても切りかきのあるパーツが気になりますでしょう。

Tパズルの特徴的な切りかき
特に丸をつけた部分が各図形のどこに当てはまるか良く観察します。

難易度が低いものから攻める

提示された形のうち、難易度が低いものを見極めて簡単なものから解決していきます。

Tパズルオススメの解き方

切りかき部分がシルエットに出ているものは構造が判りやすいのではないかと思います。鍵となるパーツをひっくり返したり回したりしてシルエットと合う向きを探しましょう。

メインパーツの向きさえ決まれば、後は他パーツの形を整えるように添えるだけ。

2:銘木パズルは見本が最大のチュートリアル

また、取説に書いてある

この図形も問題のひとつです。遊び終わったらこのように箱に収めてください。

も、ミソ。

この図は一見するとパーツ収納方法の説明ですが、実はパズル全体のチュートリアルにして「T字」を完成させるための最大ヒントとなっています。全体をよく見て「T字」に使えそうな組み合わせを見つけて下さい。

長く愛されるゲームはチュートリアルの出来が良いのも特徴です。

ひとつ解いてもすぐにバラさず再利用を考える

さて、何か組み上がった達成感で「やったー!」と速攻で崩してはいけません。改めて問題を手にとって、出来上がった図形と同じ要素を持つ別のフォルムを探します。

足場を残して次に繋げるイメージで眺めると良いですね。まずは大きく崩さずに作れる形を探すのがポイント。根本的に組み替えるのは行き詰まってからでOKです。

考え方としては全部これの繰り返し。一通りこれで組めれば、類似パズルも同様に解ける力がついてるはずです。(^^

おまけ:パズルの分類

パズルは大体「ほぼロジックで詰められるもの」と「ある程度偶発性に頼るもの」に大別されます。

理詰めで解くパズル

ティーパズルは例の「変パーツ」が全体を縛る大きな要素になってます。理屈で手数が減らせるタイプの代表と言えるでしょう。

NOB PUZZLE Devil [パズル デビル]

ザ・ティーの上級編。

プロデュースしたNOBこと芦ヶ原伸之さんは世界でも有数のパズル作家&パズルコレクターですね。多くの作品監修に携わってたのは有名ですが、アシモフの翻訳やレイトン教授もNOBさんが関わってたのはさっき知りました。

総当たりで解くパズル

一方、「難易度が高い」とされるパズルの中には総当たりじゃないと解けないものもあります。こう言うのは惜しみなく時間を投入できる子供の方が有利かも知れません。

家族で購入して子供が先に解いてしまった場合は、その根気が続いたことを存分に褒めてやって欲しいと思います。

明治ミルクチョコパズル

いわゆるペントミノと呼ばれるタイプのもの。一定の法則性はありますが、それぞれの組み合わせは膨大です。

アタマにおいしいパズル カット パイーン

こっちも変形ペントミノ。パインの缶詰風で立体パズルに見えますけど実は平面に落とし込めるのがミソです。

ちなみに理学徒は大抵この手の総当たりパズルが嫌いなので「機械にでもやらせとけよ」などと捨て台詞を吐いて放り出しますが、工学徒は嬉々として機械にやらせようとしますね。

十分に大きな有限工程を圧縮するところが工学徒のツボなんだと思います。たとえそこが温泉宿だろうがリゾート地だろうが、ガチ工学系はお構いなしでプログラム組み始めますからね。

以前キャンプに行ったとき、発電機まで持ち込んでプログラム始めた人がいたのでコテージ置き去りにして皆で遊びに行きました。