2分で判る！おひつじ座ギリシャ神話 黄金の羊と薄幸の王女

羊突猛進の勢いで。

観測シーズン冬　難易度★★★☆☆（普）

ギリシャ神話より　おひつじ座の物語

あと一歩で継母に殺されるところだった薄幸の兄プリクソスと妹ヘレー。絶体絶命の窮地に立たされた兄妹を救わんがため、颯爽と現れて華麗に駆け抜けていったのが黄金の牡羊です。

ただ全力を尽くしすぎたのが仇となり、あろうことか途中でヘレーを海に振り落としてしまうんですね。おま何しに来たんだよ。つーか兄ちゃん気付いてやれよ。

哀れなヘレーは溺れて海の藻屑となり消えてしまいます。中途半端に助けられて命を落とすとか普通に考えてかなりイヤなんだけど、どうなの。

おひつじを遣わせたのはゼウス

この黄金の羊を遣わせたのは実母ネペレーとも大神ゼウスとも言われています。

しっかし、救出劇を手引きするなら羊じゃなくて馬にすべきでしたよね。なぜヒツジなんか送り込みましたかね。羊だから鞍をつけてなかったと思うんですけど、生身の動物に乗るのって相当な体力と技術が要りますよ。正直言って、振り落とされても仕方がないと思う。

まして　この兄妹は王族なので、肉体的なポテンシャルはほとんどゼロに近いはずなんですよ。本当にね、ギリシャ神話における神々の計画の甘さは異常。

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旧題：シロガネーゼ – おひつじ座はじめて物語