2分で判る!おうし座ギリシャ神話 怪盗ゼウスと美女エウロパ

ギリシャ神話に伝わる おうし座(牡牛座/白牛宮)の物語です。誘拐された美女エウロペがヨーロッパの語源となった理由とは。天文学的な背景含めて4コマ漫画のダイジェストでどうぞ。

2分で判る!おうし座ギリシャ神話 怪盗ゼウスと美女エウロパ

国造りのゼウスとヨーロッパはじめて物語。

ゼウスとエウロパのなれそめである牡牛座のギリシャ神話

観測シーズン冬 難易度★★☆☆☆(易)

真っ白な牡牛の正体はゼウス

ゼウスが変装してたらナンパだと思え!

…というのはギリシャ神話における既定路線と言うことで皆さまよろしいでしょうか。

大変な美貌の持ち主であったエウロペを見初めたゼウスは、恐妻ヘラの目を盗んで純白の牛へと姿を変えます。そして野で花摘みをしている彼女の前に現れました。

初めこそ驚いたエウロペでしたが、真っ白な毛並みの美しさに思わず吸い寄せられます。牛が穏やかな様子で横たわるので、エウロペも恐る恐る顔に触れたり背中をなでたり。

優しそうな目をした牡牛にすっかり気を許したエウロペは、角に花飾りを添えたりしながら楽しい時を過ごしました。

ヨーロッパの語源ともなっているエウロペ

そして彼女が何気なく牛の背に腰掛けたその時です。

牛は突如として走り出し、侍女の制止も聞かずに連れ去りました。猛然と海へ駆け出す牡牛、エウロペは振り落とされまいと必至にしがみつきます。

一国のお姫様だというのに、なかなか骨がありますね。牡羊座の姫様とは大違いです。しかし娘を連れ去られた王アゲノルは たまったものではありません。息子達を捜索に出し、エウロペを連れ戻すように命じました。

当然ゼウスはゼウスで追っ手から逃げるわけで、エウロペを連れて走り回った土地は後にヨーロッパと呼ばれるようになりました。

やがて牛は地中海に浮かぶクレタ島にたどり着き、正体を明かしたゼウスとエウロペはそこで子をもうけたのです。

逃避行とハネムーン

どこの民族でも略奪婚と逃避行の記録は見られるんですけど、こういうときの女性の人権ってどうなってるんでしょうね。

ゼウスが手籠めにした娘達は果たしてゼウスを愛していたのか、待遇が良ければ特に不満はなかったのか、女が不平不満を言える立場になかったのか、そもそも本妻がいることを知っていたのか、割と微妙に気になります。

木星と衛星エウロパ

ちなみに占星術的にゼウスが守護神となってるのは木星です。木星の周りにはたくさんの月(衛星)が回っていて、ガリレオが発見したことで有名な衛星の一つがエウロパですね。もちろんエウロペにちなんで名付けられてます。

その木星が、なんと現在(2013年1月)おうし座の領域に収まってます。ゼウスの化身にゼウスが宿ってるこの状況、12年ぶりの現象だから是非チェックしてみてね。

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おうし座と木星のお話。

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ゼウスの顔どうしようかな~と思ってたときに偶然ご紹介頂いた本。おうし座がすんごい美人でした。しかもこのノリで渡部潤一先生が監修なんだぜ。

旧題:おうし座はじめて神話 ~ ゼウスのエウロパ誘拐劇 ~