桜のサ神が宿る頃やぬしがヤモリを宿無しに

2013/03/21 2014/06/18

昨日は半月だったんですが、薄曇りだったので春分ネタで。

軒下にぶら下げてた巣箱を改めてチェックしたら、中にいたヤモリを追い出してしまいました。桜が芝桜なのもご愛敬です。

桜は農業の神様「サ神」の依り代

桜はその昔「サ神」と呼ばれる農業の神様のよりしろであり、「サ神」の憑く「くら（倉・鞍・蔵）」だから「さくら」だという話がありますね。実際、園芸書には住まいの地域で桜の咲く頃が育苗の適期とされています。

桜の花芽は温度の推移を敏感に感じ取るので指標として最適なのでしょう。ちなみに2コマ目はタネツケバナといいます。身も蓋もない名前ですけど、こちらもその名の通り種まきの目安にされました。

さて。啓蟄も過ぎ、春分が来て、いよいよ春爛漫という感じですが
草わっさー → 虫わっさー → つはものどもがゆめのあと
…になることは目に見えてるので、その辺の対処は食物連鎖にお任せしたいと思います。

ちなみに写真の巣箱はシジュウカラ仕様です。巣箱前面の出入り口サイズはきっちり28mmに仕上げてますよ。よく「シジュウカラは絶対28mm！それ以外じゃ絶対に営巣しない！」って主張される方が居ますけど「そんなに厳密じゃなくても」って方もいて実際のところはどうなんでしょうね？

しかしこのシーズン前の巣箱チェック、雪深い地方だとヤマネが入ってた！…なんてこともあるようですが　関東だと蜂の巣になってたり蛇が出てきたりするので割と気合いが必要です。そういう意味で、ヤモリは大変好ましいお客さんでありました。

達者で暮らせよぅ…。(-人-)

【追記 : 2013/03/21 】

冒頭に書いたとおり、春分の日を受けて書いた記事でした。

天文学や占星術において春分は公転周期の起算となる日ですが、内閣府によれば「自然をたたえ、生物をいつくしむ」日であるということです。だけど、自然は称えるというより畏れる存在であるような…。

8年前の3月20日、福岡西方沖地震がありました。そして10年前の同じ日にはイラク戦争が勃発し、18年前には地下鉄サリン事件が。いずれも直接自分に影響したかと言えば全く関係ないんですけど、何となく落ち着かない一日を過ごしました。

奇しくも彼岸の中日であり、上野動物園が開園した日でもある。

…休日法の定義、後者に関して異論はありません。この麗らかな毎日を、慈しんで過ごしたいなと思います。

うち時折ロハス系の方から庭を見たいって言われるんですが、薬を使わないのはオーガニックとか関係なくて　そっちの方が楽だからです…。(ーー;)

右の方が「や」さんで、左の方が「もり」さんです。

最近人気の生態模倣系の本。他にひっつき虫やカタツムリの例も。

食用ヤモリ(トゥッケイ)冷凍パック
この店、ほんと何でもあるなぁ…。（以前別の生き物を調べたときにも見た）