作家買いした本の作品紹介に「主人公は男勝りの女性パイロット」と書いてあったので、そのつもりで読み始めたら 思ってた性格と全然違った。
主人公は立ち居振る舞いがボーイッシュなだけで自分の女性性を否定してないし、カッコ良くて優しくて最高にキュートなキャラクターだったでござる。
はー、めっさかわえぇぇぇぇぇぇ。(∩´ω`∩)
彼女はとびきり優秀な紅一点のパイロットだけど、他の男性パイロットを見下すことがなければ周囲からの人望も極めて厚い。
うーん。もしかして、それって「男勝り」と言わないのでは…?
「男向けの仕事」と「女向けの仕事」
話の発端になったのは「青の双翼」というファンタジー作品で、主人公の家は一地方の領主という設定です。
その娘が領土の自警隊を統べる腕利きのパイロットになってしまったので、社交界の切り盛り役は絶世の美女()である双子の兄が担当している。
で。
このお話のカッコ良いところは、兄も兄で突出した策略家なのです。小国特有の複雑で入り組んだ政治問題を、殿方に交じって()対等に渡り合う交渉力を持っている。
「男らしさ」と「女らしさ」の関係は
一見するとパイロットの妹は颯爽とした好青年で、美貌の兄は たおやかな淑女に見えます。
そして二人の性格は全くタイプが異なるのだけど、どちらも強く気高く愛情深い。
しかも、その方向性の違いが妹の可愛らしさと兄の猛々しさを浮き彫りにしている。
わたくし日頃から
「美しさやカッコよさには色んな種類があるんだから、魅力的な人間を目指すなら男らしさや女らしさにこだわることないよね。」
…ってのが持論だったんですけど、この兄妹みてたら「人としてハイスペックなら、サブセットである男性性と女性性は両立可能かもしれないな」と思ったわけです。
かつて「男は度胸・女は愛嬌」と言われた人生訓は、今や「男は愛嬌・女は度胸」なんて言われるようになりましたが、度胸も愛嬌も両方あるのがベストよね。
男や女である前に、私たちは一個の人間なのだ!٩( ´ω` )و
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青の双翼 Phantom of Dragon / 稲荷家 房之介 |
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