八景島シーパラダイスのハロウィンがモクズショイでキショイ

横浜の八景島シーパラダイスで見たハロウィン水槽展示の話。水族館でハロウィンといえば、小型水槽の花形やはりモクズショイではないかと思うのです。

八景島シーパラダイスのハロウィンがモクズショイでキショイ

横浜は八景島シーパラダイスへ行ったらディスプレイがハロウィンでした。

今まであまり気にしてませんでしたけど、水族館にオレンジって補色にあたるので非常に映えますね。水族館というとつい青系のディスプレイになりがちなので、暖色系の展示はとても新鮮でした。

八景島シーパラダイスのハロウィンパーティ

さてはて。やってきました八景島のアクアミュージアム。

八景島シーパラダイス

館内に入るとエントランスの水槽が実に色鮮やかです。

シーパラダイスのハロウィン
八景島シーパラダイスのハロウィン水槽

ジャック=オ=ランタンが見るも鮮やかに出迎えてくれましたよね。

このおばけカボチャはキャンディポットか何かかな。ぽっかりあいた頭の網が割と後からじわじわ来ますね。これ、張っとかないと魚が中に入り込んで汚らしくなっちゃうんでしょうね。

でもむしろ、たこつぼ状態に生き物が棲み着くさまを見てみたかった気もしますよね。

館内に散在するハロウィン仕様の水槽

更に進むとこぢんまりとした別の水槽もありました。

模型や化粧石で綺麗に飾り付けられてるため、親子連れがきらきらした瞳で熱心にのぞき込んでるんですけど ひとしきり眺めたあとで「何もいないね」って肩を落として立ち去る子ども達。

ハロウィン飾りの水槽
ハロウィンディスプレイされた別の水槽

イヤイヤイヤ、待ちなさい君たち。いるでしょ、そこに。

道行く人達の反応があまりに薄いので、思わず後ろから忍び寄って怪しく子ども達に声をかけてみました。

おち「おーい、カニさん見ないのかーい?」

子供「え、カニさん!?(・∀・)」
子供「でも、そこ何もいなかったよぅ…?(´・ω・`)」

おち「ちゃんといるってば!ほら…。」

モクズショイ ←コレ。

母親「きゃぁぁぁぁ!クモ!!×□☆※≠〒#@△*≡○!!!」

クモガニ科 モクズショイ属 モクズショイ

奥さん、今まで気づきもしなかったくせに失礼ですよ?まぁ…確かにクモガニと呼ばれる種類の生き物でした。

モクズショイと呼ばれる甲殻類の一種で、「藻屑背負い」の名の通り海綿や海藻を背中に貼り付けて生活しています。海藻などをまとうのは敵から身を隠すため。カモフラージュの名人なので、通常フォルムで砂や砂利に紛れると全く背景と見分けがつきません。

ハロウィンディスプレイならではの生体展示

今回ハロウィンと言うことでビビットカラーの毛糸をまとっています。普段の姿と比べればありえないほど目立っております。英語では「Decorator crab(デコレーター・クラブ)」と言うそうですが、まさにデコ蟹って感じですね。

ハロウィン仕様だからこそよく観察できるという点でなかなかの好企画ではないでしょうか。しかし本来の生態を知らない人が見ると全く意味が判らないので非常に惜しい生態展示だったかも。

ノーマルなモクズショイと並べてカモフラージュ性能を比べてみたら面白そうですよね。モールの張り替え作業も見てみたい。(´ω`*)

イルカのおやつあげ体験みたいに、スパンコールとか入れられたら楽しそうなんだけどなー。一応これも「トリート」ですよね。まぁ、水が汚れるからダメでしょうけど。

背景に書かれた Trick or Treat!(お菓子をくれなきゃイタズラしちゃうぞ!)を、Trick and Threat!(だまし討ちにして脅かしちゃうぞ!)…に空見した秋の午後のひとときでした。(´ω`*)