初夏の浜辺でバカンスを楽しもうと思ったら、波打ち際に青のりが落ちてました。
浮かれた気分は消沈したけど、それと引き替えに血湧き肉躍る音がします。いや、もう、だって、このエメラルドグリーンの海をみたら突っ込んでいくしかないでしょう!
ここで言う青のりはアナアオサです
えー。
青のりなどと気安く言うと西日本の方に鼻で笑われそうですが、関東圏では お馴染みのアナアオサです。
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近づくとプラスティックのような光沢があり、これはこれで なかなか綺麗なものです。英語では「海のレタス(sea lettuce)」と呼ばれるのだとか。
まぁしかし単純に考えて、このツヤ感と双璧をなすのはカツオノエボシくらいでしょうかね。
【Portuguese Man O’ War (Physalia physalis) washed ashore by Solis Invicti】(CC-BY2.0)
※ カツオノエボシは超猛毒のクラゲです。落ちてても触っちゃダメ、ゼッタイ!
アナアオサは富栄養の沿岸域などに多い
近年、国内外の都市型公害として水面が見えないほど大量のアオサ写真をよく見ます。「アオサがあるから水が汚い」と言うよりも、多すぎる養分を使って増えるようです。実際、赤潮がかった沖合いよりもアオサの漂ってる岸の方が水が澄んでるように見えました。
ちなみにこの日、近隣一帯で かなりはっきりした夜光虫の光が観察されてます。
日中から存在には気づいていたんですが、暗くなる前に撤収したため見そびれました。翌日あらためて海まで出たけど、夕方からの気温低下でそれほど光ってくれずなんか残念。
ある意味 海の掃除屋とも言えるアオサですが、いつまでもピカピカなわけではなく、いずれ腐臭を放つ厄介な存在でもあるのが難しいところです。さてはて、どうしたものやら…。
アナアオサを食べてしまおう
困ったら食べるのが一番と言うことで、綺麗どころを捕まえてお持ち帰りすることにしました。
(なお、この海岸では少量の持ち出しが認められています。磯遊びする際は地域の規約をご確認下さい。)
見た目と感触は完全に紫外線劣化したレジ袋ですけど、熱を通すと割とおいしく食べられるようです。小さいものの方が食味が良いようでお味噌汁にするのが定番みたいですね。
レシピ調べたら他に 卵とじ・チヂミ・炊き込みご飯・かき揚げなんかもありました。ただし傷みがとても早いので、色艶の良い新鮮なものを当日中に食べるのがベストみたいです。
不幸にもデロデロに溶けてしまった場合は土に埋めると肥料になります。根っこに近いと塩害で根焼けしますから、あまり根っこに触らない場所にこっそり穴を掘ると良いでしょう。
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ヒトエグサ、またの名(?)を「いい青のり」。物産市などで購入後、ケチケチ使ってるとあっという間に香りが抜けて味が落ちますよね…。 |
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