今なら半額!生筋子(すじこ)から作る自家製いくらの簡単レシピ

生筋子(すじこ)から作るイクラのほぐしかたです。塩筋子は絶対に使っちゃダメ、ゼッタイ!

今なら半額!生筋子(すじこ)から作る自家製いくらの簡単レシピ

今日の料理コーナーです。白子に引き続きいくらの話をしますよ。人間って罪深い生き物ですね!

さて。秋と言えばいくらの仕込みシーズンです。異論は認めません。( ・`д・´)

筋子を仕込むメリット

いくらの原料(?)といえば筋子(すじこ)です。

鮮魚コーナーに行けば手軽ないくらの瓶詰めが売ってるわけですが、わざわざ筋子ほぐすのはお値段的にリーズナブルだからです。筋子から作るとだいたい市価の半額くらいになるでしょうか。

ばらす作業はそれはそれで楽しかったりしますから、お値段以上のお得感もありますし。

生すじこからイクラをほぐそう!

    生すじこ   … 一腹(300gくらい?)
    塩水     … 水1Lにつきカレースプーン山盛り程度の塩(3%くらい)
    調味液(後述)  お好みで。

何はなくとも生筋子です。

塩筋子で代用しようなんて考えちゃダメ!ゼッタイ! 中学生くらいの頃、家族のいない間に塩筋子をお湯にくぐらせて大惨事にした私が通りますよ! ←身銭で買って一人でこっそり食おうと思って泣いたよね

北国ではどうか知りませんが、一般的に生筋子の流通期間は短いので見かけたら即買って下さい。10月中旬くらいが目安です。チャンスの神様は前髪しかありません。

湯温のめやす

すじこの膜と卵は微妙な感じに繋がっているので、単に袋状の膜を切っただけではバラバラになりません。ただし、ちょっと熱めのお湯にくぐらせると簡単にほぐれます。

ここで一番のポイントになるのがお湯の温度。

筋子をほぐす温度

普段は温度計使わないんですけど、レシピ書くのに使ってみました。

TANITA デジタル温度計 【料理用温度計】 グリーン TT-533-GR

レシピによって湯温がバラバラ

なにぶん相手がプチプチの卵なので、あんまり熱湯にくぐらせると煮えちゃうんじゃないかという恐怖があります。しかもレシピによって湯温が結構まちまちなんですよね。

紹介してる人によって、45度だったり80度だったりして幅がありすぎ。

筋子をお湯にくぐらせる理由

良く判らなくなってきたので条件を整理しましょう。

  • お湯を掛ける目的は筋子の皮を剥ぐこと
  • そのために熱で皮を収縮させたい
  • 筋子の皮が熱変成をおこすのは45度くらい
  • でも熱すぎるとイクラまで煮えてしまう
  • 逆に低温すぎても身離れが悪い
  • 筋子は直前まで冷蔵庫に入ってて冷たい(事が多い)

レシピによって湯温がまちまちなのは、筋子の量と作業用の鍋(or ボウル)サイズの兼ね合いでしょう。皮は摂氏45度くらいで縮みますが、お湯の量に対して筋子が多いとすぐ冷めちゃって作業効率が悪くなる、という感じです。

お湯を張る鍋に対して筋子の量が多ければ湯温は高めに、筋子が少量なら低温でもOK

たとえば筋子一腹に対して1リットルくらいの湯量だったら50度くらい、筋子に対してお湯がひたひたなら70度越えてても問題ないと思います。もちろん筋子は直前まで冷蔵庫でキンキンに冷えてる前提で。

心配なら手を突っ込んで10数えられる程度の湯(50度くらい)を用意して、差し湯しながら作業すれば安心です。気分的には熱湯風呂の感覚に近いかも知れない。

このときのお湯は塩水を使いますよ。

すじこ熱湯風呂
イクラ作りの極意は熱湯風呂の感覚にあり。(マジで)

筋子のバラしかた

筋子をお湯に投下すると、みるみる表面の膜が縮んでいくらがポロポロこぼれてきます。菜箸でぐるぐるかき混ぜてもいいですし、指の腹で優しくしごくと面白いくらい分離します。

この作業は割と大胆にやっても大丈夫です。もしお湯につけた端から跡形もなく溶けてしまったら、ざんねん塩すじこちゃんでした!

このとき道民が「マイラケット」やら「マイ泡立て器」の話をグイグイ挟んできますが、大量処理しない内地の人間は無視しても全く問題ありません。

ヨネックス(YONEX) B5000AL (張上げ) シアン B5000ALG

バドミントンラケット(調理器具)

いくらが白濁することも

作業中、いくら表面が白く濁ることがあります。「もしかして、いくらが煮えた!?」とビビりますが、白濁した表面は後に元に戻りますから心配は無用です

いくらに充分な弾力があれば正常な状態なので、気にせずばんばん進めましょう。引き続き菜箸でぐるぐるしたり、指の腹でコロコロしてやると細かな血合いや余計なゴミが浮いてきます。

ほぐれてきたイクラを良く洗う

全部ほぐれたら2~3回水を替えながら細かい皮を洗い流して完成でーす。

いくら(どや)
(*´艸`*){ふぉぉぉぉ

醤油いくら・塩いくら

ピカピカのいくらを見てるだけで幸せだし、味付けは結構適当でも何とかなりますけど、一応レシピ。

醤油いくら

醤油いくらと言っても、ダイレクトに醤油に放り込むわけではありません。味が濃すぎるし色も悪くなってしまうので、煮切った料理酒などで割った漬け汁を用意しましょう。

  • 醤油
  • めんつゆ
  • 白だし

といった醤油系調味料のいずれか、またはお好みで混ぜたものを

  • 日本酒
  • 料理酒
  • みりん

のいずれかを煮切ったもので割って粗熱取れたらイクラ放り込んで下さい。料理酒1に対してめんつゆは同量から2倍くらいが目安です。商品によって希釈濃度が違うので、結局適当ってことになっちゃうんですが。

めんつゆ・だし醤油は昆布系がオススメです。

塩いくら

今度は塩いくらの場合です。こちらも塩を振るだけじゃなく漬け汁を作ります。

  • 昆布だし
  • 料理酒
  • みりん

のいずれかを混ぜて漬け込んで下さい。めちゃくちゃ適当ですけど、実際適当でも何とかなります。

ただし、塩分は触感に影響します。プチプチ感が好きなら漬け汁を原液で味わえるギリギリくらいの塩分に、しょっぱくすると弾力が減ります。

ちなみに、イクラは瓶ごと冷凍すればお正月まで保存可能ですよ~。

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自家製イクラのポイントまとめ

イクラの醤油漬け

…ということで、高価ないくらを市価の半額で食べたいあなたに贈るメモ。

  • いくらを突っ込んで熱さを感じる程度に湯温調整する
  • プチプチ感だすなら仕上げの塩をやや甘めに
  • 小分けして容器ごと凍らせると正月まで保存可能

プリン体が気になる皆さまにおかれましてはくれぐれもご注意下さいませ。

それではまた!(・∀・)

魚水島 北海道産 生筋子(イクラ)

大量に取り寄せて仲間と分けるって作戦もありますね。

【 更新履歴 】

2014-09-23 初稿発表
2018-10-19 わかりにくい部分の説明を書き足しました