先日Twitterで災害時の煮炊きをどうするかって話で盛り上がりました。
最終的に岩谷カセットコンロが無難って話に落ちついたんですが、個人的には炭火を推したいところです。
東北の震災直後は うちのあたり完全に電気止まっちゃったんですけど、七輪持ってて本当良かったと思ってるので。
災害対策とバーベキュー
炭火って慣れないと大仰に感じますけど、普段からベランダキャンプとかやってると意外と気軽に使えるものです。
最初は着火剤を使ったって構わないし、徐々に焚き付け用具を減らしていくようにすれば腕も上がりますし。炭の種類によって火のつきやすさや保持時間が違うので、目的や参加人数に応じて使い分けると良いかも知れません。
とりあえず炭火バーベキューは純粋に美味しいので、災害スキル関係なくオススメしたいところです。
近隣への配慮は忘れずに
焚き火と違って炭はほとんど煙が出ないんですけど、それでもやっぱり少しは出るので近隣への配慮は忘れずに。最低でもお隣さんが洗濯物を片付けてからですね。
都心の住宅密集地では難しいかな。うちのあたりは通勤圏だけど旧街区でいろいろ緩いから助かってます。
炭の種類と特性
炭も着火しやすさや燃焼時間で性質にいろいろ差があります。
備長炭などの白炭は避ける
備長炭は「ザ・炭火!」って感じでかっこいいんですけど、火種がないと一からじゃまず熾きないので避けたほうが良いです。
柔らかく比較的扱いやすいと言われている炭でも意外と着火には時間がかかりますし。既に買ってしまったものはトイレか冷蔵庫の消臭剤として使えます(何)。
黒炭
ホームセンターなどで最も手に入りやすいタイプです。岩手産の切炭など良く見かけます。火が熾しやすいと言われますが、慣れないうちはやっぱり着火剤があった方が安心かも。
ある程度空気の通り道を確保して火がついたら、十分熱が回るまであまり動かさないのが吉です。
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着火剤を邪道と見る人もいるんですが、最初は飛び道具使って良いと思います。後から減らしていけば良いんだし。
オガ炭
整形したオガ炭は簡単に火がつきそうでいて切炭とそんなに変わらなかったりします。その代わり、見た目のスカスカ感に反して火の持ちも結構長いです。
最初無計画にポコポコ火を付けちゃうと思いのほか長持ちして最後消すとき困るかも。
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豆炭
豆炭は石炭由来のものと木炭由来のものがあります。臭いが出るものは直火調理には使えないので購入時に確認して下さい。
火はつきやすいので、着火用として最初にちょっとだけ使うのも手です。
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災害備蓄としての調理器具いろいろ
実際にはキャンプグッズを使うような被災状況に陥ることはまずないだろうし、現実的にはもう少し日常寄りの道具に注目するのが筋だと思います。
ただ原始的な道具が使えるといざというときに肝が据わるので、いろいろな道具を使うことには意味があると思っています。
卓上カセットコンロ
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数日乗りきるなら良い選択肢でしょう。
ただ、震災直後に首都圏のスーパーでパニック状態の買い占め客を見てしまいました。そのため頻繁に買い足しが必要な道具は避けたい気持ちが少しあります。
あまり他の人が手を出さないような方向に行ったのもその影響ですね。
石油ストーブ
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実は調理器具としてかなり優秀なのが石油ストーブだと思います。以前の家では暖房 兼 調理器具として大変お世話になりました。
灯油に臭いがあるので直火は使えませんが、鍋をかけておけば一台何役にもなりますね。そもそも暖炉と調理用コンロはどちらも「ストーブ」で語源が同じだったりします。
今の家は直火暖房が禁止なので引っ越す時に泣く泣く処分したんですけど、やはり炭火に比べたら石油ストーブの方が圧倒的に使い勝手が良いんですよね。
計画停電の時は七輪で乗りきったものの、本格的にライフラインが止まったときは炭だけだとやっぱり不安が残ります。どうしたものかと悩み中。
石油ストーブは危ないからと敬遠される向きもありますが、本当に便利な道具だと思うので、使える人はぜひ使い続けて欲しいと思います。
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