まるで宝石!虹色グラスジェムコーンをポップコーンにして食べる

1粒50円くらいするグラスジェムコーンをポップコーンにしてみました。結構ウマい。

まるで宝石!虹色グラスジェムコーンをポップコーンにして食べる

色とりどりに輝く虹色トウモロコシ、「グラスジェムコーン」。

独特の色彩に「食べられるの?」という反応をよく見かけますが、正真正銘トウモロコシなので食べられます。

ちなみに見た目だけでなくお値段も宝石級です。通販などでタネを探すと10粒500円前後で販売されてます。さすがに宝石は言いすぎかな。でも貴石と同じくらいの値段ですよね。

このたびグラスジェムコーンが手に入りましてござる。もう食うしかない。

グラスジェムコーンとは

グラスジェムコーンの特徴について簡単にまとめておきます。

グラスジェムコーンは爆裂種?

一口にトウモロコシと言ってもいろいろな種類があります。代表的な分類例だとこんな感じ。

  • スイートコーン(甘味種)
  • デントコーン(馬歯種)
  • フリントコーン(硬粒種)
  • ポップコーン(爆裂種)
  • ワキシーコーン(糯種)
  • フラワーコーン(軟粒種)
  • その他

グラスジェムコーンについては爆裂種と書かれてたりフリント種だったり、ものによってまちまちです。どっちだよって感じですけど、両者の分類はあいまいなので、どっちも間違いではありません。

グラスジェムコーンを代表的に取り扱ってる Native Seeds/SEARCH には「グラスジェムコーンはフリント種」と書かれてますね。でもその直後の節は「粉やポップコーンにする」と続いてます。

Glass Gem is a flint corn used for making flour or as a popping corn.
Native Seeds/SEARCH – The Story of Glass Gem Corn: Beauty, History, and Hope

どういうことかというと、ポップ種はフリントコーンから派生した系統なんです。そのため、両者を特に区別しない人もいます。

原種に近い系統ではインディアンコーンと呼ばれることも。その名の通り、ネイティブアメリカに伝わる品種群です。

系統によるサイズの違い

スイートコーンとフリント種とポップ種

系統ごとの違いは結構見た目に出ます。真ん中はバイカラーのインディアンコーン。左は見慣れたスイートコーンで、右は改良されたポップコーンです。

大きさの違いが判るでしょうか。

5色のインディアンコーン

農作物におけるインディアンコーンの流通状況については詳しくないのですが、園芸的に「インディアンコーン」と言うとドライフラワーなどに使われる装飾用のトウモロコシを指すことが多いです。

南米だとトウモロコシは「五つの色を持つ作物」と認識されてるそうで、実際オレンジやグレーの粒がミックスされてて非常にカラフル。

グラスジェムコーンとは、これらの性質に魅入られたアメリカの育種家カール・バーンズ氏によって作出された選抜種です。

グラスジェムコーンをポップコーンにする

グラスジェムコーンがポップコーンにもなりうると判ったところで、実際に調理してみます。

原種系ポップコーンを比べてみる

グラスジェムコーンのポップコーン

せっかくなので改良品種のポップコーンとインディアンコーン各種でも作ってみました。

残念ながら色とりどりのポップコーンにはなりません。でも、皮目の色がちょとだけ残ってますね。

ポップコーンを手作りすると時々ふくらまない粒が出るんですけど、意外なことに不発弾はどれもほとんど出ませんでした。グラスジェムコーンだけ気持ち不良率が高かったかな。それでも小皿1杯分作って膨らまなかったのは数粒です。

正確な不良率を測るには同じ条件で大量に作らないといけないため参考値ですが、思ってたよりちゃんとポップコーンになるという印象です。

グラスジェムコーン実食

フリント種のポップコーンでサイズ比較

改良品種のポップコーンと比べるとサイズ感が全然違いますね。単純な大きさだけではなく、はぜたスポンジ部分もポップコーン専用種のほうがずっと厚いです。

「で、ポップコーンとしての味はどうなの?」

私はインディアンコーンのほうが美味しいと思いました。

ポップコーンの要素を「カリカリ感」と「ふんわり感」に分けたとき、ポップコーン専用種はふんわりしてるぶんカリカリ感が少なめです。

インディアンコーンは粒が小さいぶんサクサク歯切れが良いですね。

原種に近い作物の味は「まぁ食えないこともない」という評価になりやすいんですが、今回はかなり前向きに「これはこれでうまい」と思いました。

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ハニー ポップコーン豆 2kg

まとめ

雑なパクリサイトで「グラスジェムコーンは色が綺麗なだけで食べても大してうまくないらしい」みたいな記述を良く見かけるので実際に試してみました。

味覚なんて主観的なものなのに、伝聞で「まずいらしい」とか言う人ほんと信用ならないです。

フリントコーンのことを「小麦粉にして食べると良い」と書かれた法人メディアも見たことあります。海外サイトを自動翻訳で読んでるのでしょう。元記事にはおそらく「flour」って単語が使われてたんだと思いますが、この場合は穀粉って訳すんですよ。(´・_・`)

ともあれ珍しい種子が手に入ったので、実は平行して苗も育ててます。また秋に収穫できたらグラスジェムコーン栽培編を書きますね。(・∀・)/

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