近所のアウトドアワークショップへ行ったことから知った衝撃的な話をします。
ちなみに「火打ち石」という語感から割と誤解してる方が多いと思うんですが、火打ち道具のメインは石じゃなくて金属だったりします。
…って、私が驚いたのはそこじゃないんですけれども!
火打ち石の正体はマグネシウム合金
あんまり古い時代に遡った場合はどうか知りませんが、こんにち用いられている火打ち石は主に金属粉の酸化熱を利用して着火します。特にマグネシウムを主成分とするものが多いようです。
金属の酸化熱として有名なのは鉄粉を使った使い捨てカイロですね。スチールウールたわしなどを火にくべると勢いよく燃えますが、金属も条件を整えると自発的に(?)燃えます。
つまり火打ち石は、こすりつけた摩擦で金属の一部を削り、その時に生じる摩擦熱によって発火させる着火具と言えます。金属粉の火花に大した着火力などないような気がしますが、これが案外しっかり燃えます。マグネシウムは特に燃える力が強いので。
で、ワークショップでの着火体験ですよ。通常こういう製品には専用の着火用ヘラが付いてきたりしますが、ナイフを一緒に貸し出されてしまいました。これで火をつけろって事ですね。えぇ、わかります。
ちなみにキャンプとか行ってこういうのでサッと火が熾せると モテ ドン引きされるから、せいぜいお前らも気をつけろ!
火打ち石の使い方
先ほど書いた通り摩擦熱を火種にしているので、叩くより こすりつけた方が発熱効果が高いです。時代劇でよくカチカチやってますけど、「厄除けの切り火を作る火打ち石」と「本稿で言う火打ち石」は微妙に違うものだと思って下さい。
滝田商店ブランド らくらく火打鎌 (長さ7.5cm×巾4cm)◆切り火の火打石に最適な火打鎌【滝田商店発行 証明書付】
これは時代劇タイプ。 |
英語だとメタルマッチの名を持つ通り、マッチを擦る要領で手首のスナップを利かせながらこすると火花が飛びます。ワンアクションでのストロークが短い女性やお子さんの場合はナイフをしっかり持って火打ち金を素早く引く方法もオススメ。
火花を火口(ほくち)に移し取って火種を育てる
マグネシウム火打金が作る火花はかなり強力で、「火花」と言うより明らかに「燃焼」します。
従って火を移し取るのは燃えやすい物なら何でもOK。枯れ草、ティッシュ、荷造り用の麻紐、アレげなところでポケットの奥に溜まった綿埃もめっちゃ燃えます。
達人は木片に一発で火を付けるけど、軟弱者だから使えるものは何でも使うよ。
コクヨ 麻紐 チーズ巻き 520m ホヒ-31
適当な長さに切って繊維をほぐして使いますん。 |
火花の感じを載せたかったんですけど、カメラ頼める人がいなかった(のと、私以外に誰も火花を出せなかった)のでこんな写真でごめんなさいね。一応火は出せましたよ、という証拠写真です。(^^;
マグネシウム火打ち石の使い方動画
【 本章追記:2015/10/05 】言葉だけだと雰囲気わかりづらいので動画を作ってみました。
燃焼力をあげるために、付属の鉄板でマグネシウムの粉をあらかじめ削りだしてから火を付ける方法もあります。
Amazonでフツーに売ってた…っていうか安っ
…と言うところまでが前説で、個人的な本題はここから!
ワークショップ終わって帰宅後に何気なくネット見たらAmazonで普通に売ってて、「でもまぁAmazonさんは何でもあるからね。」って思ったら想像以上に安くてびっくりしました。ちょっと待って、なんだこれ欲しすぎる!
ファイヤースターター マグネシウム メタルマッチ 火打ち石 着火器 緊急災害・アウトドア・キャンプ・サバイバルツール
80%オフでお値段500円て。 |
しかも500円ワンコインどころか100円切ってるやつもあったんですけど、いくらなんでもワンコイン過ぎるでしょ。
ファイヤースターター フリント 火打ち石 BBQ 火おこし ブラック
こちら2014/03/03時点で49円也。 |
キャンプで天気が崩れてきてライターじゃ火が付かないとき、ミリオタ諸氏に頭を下げて借りてたのは一体何だったの!! ><
【 更新履歴等 】
2014/03/03 初稿発表
2014/05/19 買ったんで写真とか追加しました
2015/10/05 動画つくりました
旧題:大火力の火打石(ファイヤースターター)が1コインで買える!
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