おちです。
大学の時に同じ学科にいたコの話をTwitterで見かけてびっくり。…確かに一部ではちょっとした有名人(?)でしたが、世間って狭いものですね…。
カオリン
その子は うっすら紅差す色白の美人で、皆からはカオリンって呼ばれてました。ぱっと見は地味なんですけど、透き通った白磁の肌って表現が似合う綺麗なコ。
守ってやらないと今にも壊れそうなタイプっていうんでしょうか。先生にも可愛がられてて、教室よりもラボで見かけることが多かったです。
ある日の夕方、教官室の前を通りがかったら少し高揚した感じの囁き声がして、何げなく覗いたらカオリンが教授の腕の中にいた。
まぁ、良くあることだと思っていたら割れ目に指を突っ込まれたり舐め回されてる姿を見て流石に目を疑いました。院生の間では「頼むと簡単にやらせてくれる」って噂になってたみたいです。
「すげぇ吸い付くからお前も気をつけろよ。」ってニヤニヤ笑ってた先輩も。
例に漏れず私もお世話になったし、それなりに痛い目にも遭ったんで あんまり人のこと言えないんですけど、中には入れあげて相当散財した人もいたようです。
大学を卒業してずいぶん経つけど、今頃どうしてんだろうなぁ。ケイ酸塩 粘土鉱物のカオリナイト。
ケイ酸塩 粘土鉱物カオリナイトとは
えー。
カオリナイトは通常(学術的にも)カオリンと略称される灰赤~白色の粘土鉱物です。一見すると地味な石ですけど、透明感ある磁器を作る原料として欠かせません。
モース硬度は1~2程度、非常に柔らかく釘などで簡単に削れるのも特徴ですね。
粘土鉱物は粒が非常に細かいことから吸水性があり、ひびなどを割り広げた新鮮な断面に水を垂らすと極めて高い吸着性を示します。
特に舌に載せると吸い付き具合の違いから粒度が良く区別できるので簡易測定として気軽に岩石を口に含む地質学者は少なくありません。(少なくともうちのガッコや出入りの先生はそうだった。)
ただ学生がこういう実習を嫌うことは先生も判ってるし標本も有限なので、希望者のみお試しって感じでサンプル出して貰ってましたね。
そして、良質な粘土鉱物は瞬間接着剤並に貼り付きます。迂闊に口に放り込んで皮ごと持って行かれるのはもはやお約束でありましょう…。
また、高級磁器として有名な景徳鎮、特殊コート紙などの原料になるため工業的に品質の高いものは それなりの高値で取引されているみたいです。
たまに窯元見学や博物館紹介みたいな番組で紹介されるほかは なかなか見る機会がないのですが、
この発言が流れてきて懐かしくなり、昔話などしてみたわけでありました。
※このお話は蝉フィクションです。登場する人物や逸話は大体実話です。
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