「モテ理系」になりたければバイリンガルになればいい

「理系は男女比がおかしいからモテない」はある意味で真実だけど、幸せな恋愛をしてる人も沢山いるのでちょっとメモ。標準語喋ってるかどうか時々セルフチェックするのオススメです。

「モテ理系」になりたければバイリンガルになればいい

「工学部に女子学生を増やさないと工学系男子に未来はない」みたいな話を読んで絶望的に「なんだこれ」と思ったメモ。

工学部に女子が少ないことは、男子学生の将来に暗い影を落とします。結婚難です。修士まで男の園、就職先も男の園で、女性とどう付き合うのかがわからないまま、アイドルや二次元だけで満足してしまう。これでは、女性が欲しい製品を作ることができません。女子学生のいる環境を作るべきです。

http://blogos.com/article/106734/ 女子はなぜ工学部に来ないのか2015

えーと。
「女子学生は男子学生のエサにすべし」って構図が超キモいんですけど。

集団の男女比が多少変化したところで幸福な恋愛なんか出来やしませんよ。看護学科に唯一の男子学生として入学した同級生の話します?

ガチ工学系女子は女の気持ちがわからない

工学部はほぼ男子校

本題に入る前に、「女性にとって魅力的な製品は誰が作り得るか」について考えます。

こういうとき「女性技術者が増えればうまくいくだろう」は割と安直なアイディアです。そもそも「嬉々として電磁気学を語るような女の人」は「機械が判らない人の気持ちがあんまり判らない」ので、大多数の女性に訴求する企画力はそれほどありません

ゼロとは言いませんが才能としては別軸。理系の女だから好企画が出せるわけではないです。「メカ苦手な人」が観察対象として技術者の身近にいる必要性はあるけど、だからといって機械オンチを工学部に大量入学させたら邪魔でしかないわけですし。

「男子学生の福利厚生のために女子学生が必要」と言うならそれこそ大問題でしょう。

女性ならではの開発力の真意

もちろん、女性ならではの視点は重要です。低身長や力がない場合の取り回しなど、確率分布的に男性が気付きにくい点は相応にあるでしょう。機械が苦手な女性から細かな意見を聞き出すには女同士の方が話が早いこともある。

その一方、開発が男性技術者ばかりでも事務の女性に「ちょっとこれ使ってみて」って気軽に言える風土があればかなりの割合でカバーできるのも事実です。

女性技術者がいるのも大事だけど、縦横の風通しが良い環境も大事。

人工言語と自然言語

もう少し脇道に逸れます。

人を文系と理系で分けるの本当ナンセンスなんですけど、しいて「理系」を枠にはめるとしたら「説明するとき数式や化学式に逃げがちな人」じゃないでしょうか。

数式などは厳密に定義された概念ですから、判ってる人同士では瞬時にコンセンサスが取れて非常に便利なツールです。極端な話、言葉の通じない技術者同士が数式や図面をガーって書いて「This! OK?」で話が通じてしまうことは多い。

「英語わかんないけど、ソースコード見て何の話か判った」という状態は、既に意思疎通の手段が

英語 < プログラム言語

…という状態になってるわけですよね。

「おまえ言語いくつ喋れる?」「日本語とカタコトの英語とC++と…。」

みたいな理系の鉄板ネタは、たぶん文系の人から見ると完全に冗談だと思われてる。

数式まじりの日本語は方言のようなもの

この延長として、素人には理解不能なレベルで専門用語を織り交ぜて喋る人というのがいます。「これだから○○は」と言われるような類いの話法です。

専門用語はその厳密性により、コミュニティ内での意思疎通性が高い話は既に書きました。従って話運びが楽である一方、これらはある種の方言なので大多数の人には通じません。言葉が通じてないのだからコミュニケーションなど成立するわけがない。

自分の専門外の人と話すときは相手に通じる日本語で喋りましょう。それだけでぐっと障壁下がります。

新規参入を促すなら「既に内部の人」である受け入れ側を教育した方が筋が良いと思うんだけど、一方的に女子生徒に向かってやる気を促すとかハードル上げすぎなんだよね。

もっと声出していこう

個別案件として男子校みたいな環境でピンポイントに彼女を作れるのは よほどイケてるメンズだけなので、数人の女子を奪い合うより学部外に無数の顔見知りを作る方が 遙かに難易度が低いと思います。

自然言語が苦手だから機械いじりしてるんだとしても、積極的に声かけたら良いと思いますよ。コンビニやファミレスで「お会計お願いしまーす」って言うだけでも多分スライム程度の経験値にはなる。家族でも近所の人でも発声練習すればいいじゃない。人間としてのレベルあげ大事。

そんなわけで、「どうせ男子校だから」とか言ってないで、外の世界にも通じる言葉で話しかけたら良いと思います。

Hello World.