久々に、本を探すためだけに遠出した。
その人の写真は、とても旅情を誘うから。
だから私は、Web文芸誌Matogrossoで連載していた そのコラムをずっと少し風変わりな旅行記として楽しんでいた。けれど本書を手にした瞬間、それが単なる思い込みであったことに気づく。
やおら開いた巻末に「昆虫便利帖」なる付録ページがついてたからだ。
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あぁ、これは昆虫学の入門書を兼ねたフィールドノートなんだ…。
間違いだったと気づくも何も、表題は最初から「ときめき昆虫学」なのであるし、本文で研究者諸兄と交わされている会話も非常に専門性の高い内容なのに何故か私は半年以上にもわたって勘違いをしていたことになる。
改めて考えてみれば理由は明白で、本書に登場する虫の専門家は気鋭の研究者であると同時にメレ子さんの近しい友人であるのだから。
そういえば中高生の時分に好きで通ってた美術館のことを思い出した。
そこは国内有数の収蔵品を擁しながらも非常にのんびりした雰囲気が魅力の施設だった。作品に関するちょっとしたお喋りについて、目くじらを立てることもなかった。もっとも、私自身は一人で行くのが常だったので目の肥えた客を見つけてはこっそり後ろをつけて会話を盗み聞いたものだ。
恐らく普段は大学で教鞭を執るような人もいただろう、だけど彼らに教えを請うても恐らく同じ話は聞けなかったろう。在りし日の私は図らずも希有な経験をした。
ところで、書籍化されるにあたり最も日の目を見たのが脚注ではなかろうか。
メレ子さんは はてなブロガーである。はてなブロガーは脚注を多用する。その脚注が正しく脚注であることは本の虫にも幸いであろう。
そして一息ついたら外に出てみる。立ち止まって視線を落とせば、そこにはもう別世界が広がってるだろうから。
まとめ
どちらかと言えばそれほど虫好きではなかった私が今や 胴回り3cmはあろうかというスズメガを見て「すごい!でかい!成虫が見たい!」…などと大騒ぎした挙げ句、手塩に掛けた草花を酷い状態にしているので園芸好きにはオススメしない。
ただでさえ園芸好きは虫に対して「初めて見る種でも何の仲間かアタリが付く程度の素養」がある※1のだから、ゆめゆめ情けなど抱いてはミイラ※2になるだけなんである。
もう一度言う。
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メレ子さんとかクマムシ博士とか。
メレ子さん主催の昆虫イベントにて、臨時スタッフ&むし博士の公開講座を聴きに行った話。
※1 マダガスカルの肉食性昆虫とか持ち出されても判りません
※2 マミーと言うべき?
※3 その手に染まった緑色が血の色を示している限り
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