イギリスだかドイツだかの諺では、愛の鞭を振るう人のことを「手が冷たい人は心が温かい」と表現するらしい。
でも文字通りに取れば単に体積辺りの表面積が大きいだけだと思う。もちろん何か刺激があれば別だ。神経が高ぶって心拍数が上がったり血管が広がったり、体温に影響することもあるだろう。
だけど基本の発熱量が同じなら表面積の比率が高い物体の方が外気の影響を受けやすいに決まっている。体温より気温の方が低ければ、それだけ熱は逃げていく。愛玩用の小動物を冬眠させないのも、そのためだ。
|
【楽天ブックスならいつでも送料無料】北の国のシマリス [ 矢部志朗 ] / 【Amazon】 |
逆に、体重辺りの面積を最小にすれば保温性が高まる。理想的な形は球だ。何が言いたいかというと、寒い。
…そうだ、球になろう!(錯乱)
人間の体積から立方体や球の径を求める計算機
…というわけで恒例の電卓を作りました。人体の体型別求積機です。あなたの体を骨ごと全部、むぎゅーっと潰したときに出来る「にくきゅう」の半径と、同体積である立方体の一辺がわかります。(・∀・)
以下フォームの体重を上書きして、およその体脂肪率を選択し、「にくきゅうのサイズを調べる」ボタンを押して下さい。
体重 | kg |
体脂肪率10%台前半 | |
体脂肪率10%台後半 | |
体脂肪率20%台前半 | |
体脂肪率20%台後半 | |
肉キューブ(一辺) | |
にくきゅう(半径) |
にくきゅう計算機 使い方と諸注意
生体の体脂肪率を正確に測ることは本質的にほぼ不可能です。骨密度も無視してるので基本お遊びだと思って下さい。
また、筋肉質 / 普通 / 虚弱 に示す「虚弱」は「筋肉が少ない」を意味しています。持病を持ってるかどうかじゃないのでご注意下さい。
自分がどちらに該当するかは、潜水が得意かどうかでご判断下さい。軽く息を吐いてプールに入ったときの挙動を参考にお選び頂ければと思います。
判断に迷った場合は、鏡の前で脱いでみて自己申告でどうぞ。(´ω`*)
人体と等価の体積ってどれくらい?
体積と言われて数字だけ示しても実感が沸かないと思うので、比較になるもの探してみました。何かちょうどいいものないかなーと思って見つけたのがこれ。
|
コピー用紙 A4 500枚 10冊(5000枚) / 【楽天】 |
ご存じですよね、10冊束のA4コピー用紙です。
化粧箱の外形が 45cm(W) x 31cm(D) x 21cm(H) なので、小柄な女性だと箱一個分、成人男性だと箱2個分くらいだそうですよ。
…おぉぅ、変な汗が出てきますね?:;(∩´﹏`∩);:
いやいや、まだまだ人間の形のまま頑張んないとなって思いました。(;・`д・´)
とりあえず、もう少しくらい体積減らしても良いかなと思ってるので、寒いと思ったら積極的に丸くなっていく所存です。
|
鹿児島県産 純粋黒豚 背脂 10kg【Amazon】 / 【楽天】 はちまんきろかろりー! |
人類は直径1kmの球体容器に詰めることができる
【2015/11/29:本章追記】そういえば、元々の動機があったのを自分でもすっかり忘れてたので追記。

昨日たまたま肉の資料があったから本稿を書いたわけですが、元はと言えば少し前に見た「人類は直径1kmの球体容器に詰めることができる」という話が記憶の片隅にありました。
人類は直径1kmの球体容器に詰めることができる – Active Galactic : 11次元と自然科学と拷問的日常
人類の質量はどのくらいだろう。仮に70億人x70kgで見積もったとして4.9億トン
人類の平均体重を70kgで見積もっても大きく超過することは無いだろう。人類の歴史を紐解くと700kgを超えるような個体もあるが例外的だ。世界を見渡してみると質量の小さな未成年が結構な割合をしめているし,肥満に悩まされているのは一部の先進国だ。おそらく真の平均は70kgより低い。
直径1kmの球形容器を水で満たすと約5.2億トンであり,肺の空気を抜くと人間の比重は1を超えることから,挽肉か何かにして隙間を完全に無くせば,恐らく地上にいるすべての人類は直径1kmの真球に納まるだろう。
世界人口70億人が平均70Kgだとして、体脂肪率10%後半とすると直径960m。でも実際は子供の方がずっと多いから、たとえば平均体重を50Kgだとすると直径860m。
図はそれを鉛直方向に表現したものです。…では、もしそれだけの肉片を一カ所に格納したなら?
そうして格納された人類のような何かは、自らを糧として醸成し、やがて内圧に耐えかねて暴発を起こし再びこの世界を満たすのだ。
:;(∩´﹏`∩);:
なお、世界の高層建築図はTallest_towers_in_the_world(PD)を大幅に加筆しました。
人体求積 計算機 仕様と解説
以下は仕様の解説です。興味ある方はどうぞ。
仕様と言っても体積出すだけなので見たまんまです。主眼はパラメータの設定過程。謎係数として体格ごとの組成平均密度をそれぞれ設定しています。
人体の組成平均密度の設定
体組織の平均密度決定は、下記文献等を参考にしました。スポーツ動作学入門(P117 3-1人体の組成と密度)によると、各組成密度は以下の通りです。
さらに平均的な骨量・筋肉量・体脂肪量の比から体格ごとにパラメータを振り分けたモデルを設定し、各体格の平均密度を得ました。
一応それぞれの密度に従って検算し、誤差が ±3%程度になることを確認していますが、比率は個人差あるので正直適当です。とりあえず「筋肉量が増えると骨重量も増える」といったおおまかな規則には従っています。
良く言われている人体密度というと 1.00~1.03 くらいなので、本稿で設定した数値を見て少し重いと感じる人がいるかも知れません。ただ、本稿の場合は「肺から体腔から全部空気を抜いてこねこねした」という設定になっておりますので以上よろしくお願い申し上げます。
ちなみに体脂肪率が計れる市販の体重計も、実はかなりアバウトです。ただし単に電極繋いだだけみたいな製品から、独自ノウハウによって「それらしい」数字に寄せてくる製品までいろいろあるので、メーカーごとに精度は大きく異なると思います。
人体組成密度 参考文献等
KAKEN – 簡便かつ高精度に測定出来る人体体積計の開発とその医学的応用に関する研究(07557035)
健康な男子大学生15名による水中体重法とHeガス置換法との体容積の結果を比較した。水中体重法による体容積と体重との相関係数は0.9975(おち注:運用は逆数)と極めて高い相関性が認められている。しかし、He置換法による体容積と体重の相関係数は0.9672であり、水中体重法に比べると低い値が示されている。
|
スポーツ動作学入門 (体育・スポーツ・健康科学テキストブックシリーズ)【Amazon】 / 【楽天】 |
|
【Amazon】 / 【楽天】新版 からだの地図帳 [ 佐藤達夫 ] |
コメントをどうぞ(´ω`*)