Twitter見てたら、めちゃくちゃ綺麗に青く光るゼリーの写真が流れてきました。
すごい!おされなバーみたい!超カッコイイ!と思ったので自分でも実験してみましたメモ。
ブラックライトで蛍光を出す食べ物
食後のデザートはチェレンコフゼリー。
見た目も涼し気な青色のゼリーです。
このゼリー、名前の通り、光ります。 pic.twitter.com/521tU98dnd— ぐるぐるうづまき (@guruguruuzumaki) 2016年6月26日
ことの発端はこちらのツイート。
チェレンコフのネーミングはご愛嬌ですが、トニックウォーターの中の香料が紫外線に励起されて蛍光を発するのだそうです。
食べられる蛍光物質としてはビタミンB2が知られていますが、これまで実際に試してみたことはありませんでした。
でも、よく考えたら手元にブラックライトになるLEDを持ってます。…ということは、私にも光るゼリーが作れるのでは…? (*´艸`*)
シークレットペンでビタミンB2を光らせたい
シークレットペンというのは、紫外線によるあぶり出しみたいな「おもしろ文具」です。特殊な透明塗料で書いて付属のLEDで照らすと、かなりはっきり光ります。
よーし、これで栄養ドリンク光らせちゃうぞ~!(⊙Д⊙)
…と思ったんですが、結論から言うと光りませんでした。正確に言うと、蛍光を出してるかどうかよく判りません。比較用に片栗粉でコロイド溶液を作って照射したら、そっちも明るく見えますし。
ブラックライトと書かれてはいるけど、限りなく可視光に近いのでしょう。子供向け文具だし、安全面を考えたら当然ですね。(´・_・`)
クロロフィル蛍光を見たい
ブラックライトがないからと諦めるのもしゃくなので、可視光でも色が変わるクロロフィル蛍光の観察に方針を変えます。
クロロフィル蛍光とは、植物に当てた光のうち光合成に利用されなかった光が赤っぽく見える現象です。先の関連ツイートでは葉物野菜と紹介されてたのですが、作業効率の関係で緑茶を採用。
普通クロロフィルはアセトンなどを使って抽出しますけど、ご家庭実験なのでマニキュア除光液で代用します。
光合成色素の蛍光観察 – cloud9science

とりあえず緑茶x除光液を作ったところで「そもそも食べ物を光らせたかったんだよな…」と思い直し、緑茶xサラダ油なるものも作ってみました。
クロロフィルは油溶性なので、食用油にも溶けるはずです。緑茶サラダ油が食べ物かというと微妙ですが、とりあえず口に入れても大丈夫なものと言うことで。(;・`д・´)
それぞれ2時間くらい放置したものをコーヒーフィルタで濾して観察皿に移しました。これにシークレットペンの光を照射します。

お~、赤い!(⊙Д⊙)
容器には1~2ml程度の溶液しか入ってないんですけど、結構色が変わるものですね。ちなみにカメラ撮像だとLEDの光に赤みが混ざってますが、肉眼で見るシークレットペンの光は赤みのない青白光です。
白色LEDでは色が変わってないように見えますが、溶液の量が十分ある抽出中のガラス瓶に高輝度白色LEDを当てたら それなりに色が変わって見えました。
発光現象の観察と応用例
「植物の捨てた光が赤く見えたから何なんだ」って話もありますが、上空から近赤外線を観測すると植物相の季節変化とかも判るらしいです(それこそ光合成の証拠ですね)。
近赤外線を使った田植えの追跡調査、樹種の判定、違法植物の検出、そういう研究をちょいちょい見かけます。めっちゃ頭良い。

おわりに
光るゼリーを作る気満々でいたのに、ブラックライトがブラックライトじゃなくて大変ガッカリしたので注文することにしました。
チェレンコフゼリーもめっちゃ作りたいし、やるぜリトライ!(⊙Д⊙)
大人の自由研究に!青く光る幻想的なチェレンコフゼリー
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ヤザワ ブラックライト20W(50Hz) BL20 |
【 更新履歴等 】
2016/07/01 初稿発表(話が長くなったのでツイートまとめを別記事に分離しました)
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