身内と「資格なんか持ってても何の役にも立たない」という話をしてたら、居合わせた小学生と中学生に理由を聞かれました。
「せっかくとった資格が評価されない」という事態に納得がいかないようです。
そりゃ努力が報われないの嫌だよね、判るわ。
役に立つ資格と立たない資格
「資格が役に立たない」って意味が分かんないんだけど。
全部が無駄になるわけじゃないよ。世の中には役に立つ資格と立たない資格がある。
役に立つ資格と立たない資格?
例えば運転免許あるじゃん。
運送屋さんの面接に、免許もってる人と持ってない人が応募してきました。君が採用担当ならどっち採る?
免許持ってる人。
そう、これは持ってる方が有利。
…というより、職種によっては持ってないとスタートラインに立てない資格がある。そういう仕事に就きたいときは、必要な資格を取らないとダメ。医者とか。
顔が似てるのは親戚だからです。決して手抜きではありません。でへ。
中学生向けの説明
じゃぁ、役に立たない資格ってどんなの?
お仕事系の資格もいろいろあるけど、「この仕事に関係ありそうな○○資格なら持ってます!」みたいな人が応募して来たら、まず採らないかな~。
それが判んない。資格持ってるなら優秀なんでしょ?
えーと、文法ってあるじゃん。品詞分解したり修飾語のかかり先を調べたり。
…うん?
私あれ得意だったんだよ。中高生のとき全教科で一番正答率が高かった。
でも文法的に正確な文章が書けたからって、人の心をつかむ文章が書けるとは限らないじゃん。
あー。
基本の決まりを知ってることより、「その技術を使って何を作ったか」が重要な作業はそっちをアピールした方がずっと良い。
採るほうもそういう話が聞きたいの。形にできたってことは、最低限の仕組みを知ってるってことなんだし。
資格持ってるからダメじゃなくて、そこをゴールにするのがダメなんだ。
そうそう
小学生向けの説明
文法まだ習ってないというので、小学生向けに別の説明。
あなたビーズ細工が好きだったっけ?
うん。
あなたはビーズ屋さんになりました。抽選で1名様に大量のビーズをプレゼントしたい。さぁ、誰にあげよう?
1:ビーズを見たことも触ったこともない子
2:作り方を知ってるけど、平凡な作品しか作れない子
3:作り方を知ってるし、めちゃくちゃ上手な子
そりゃ3番だよー。
だよね。じゃぁ、次の場合はどうだろう。
1:ビーズを見たことも触ったこともない子
2:作り方を知ってるけど、平凡な作品しか作れない子
3:ビーズを見たことも触ったこともないけど、粘土がめちゃくちゃ上手な子
え~、やっぱ3番かなぁ…。
ビーズは未経験なんだよ?
そしたら作り方を教えてあげる。3番の子にやってみてほしい。
うん。お仕事もそういうところがあって、何か一つのことがちゃんとできる人は他のことも上手くやってくれると期待しちゃう。
もちろん粘土が得意だからってビーズも上手くなるとは限らないよ。2番の子にプレゼントすれば無難に使ってもらえるかなって思う人もいる。そこは人によるので、絶対的な正解はないです。
最低限の決まりを知ってることは大事だけど、そこは通過点に過ぎない。十分な能力があれば後から資格とることも難しくないし、まずは夢中になれることを見つけて頑張ろうね。上手になるにはどうしたらいいか考えながらやると良いよ。
はーい。(・∀・)
もっとうまい説明はあるのでしょうが、とりあえず納得してもらえたので議事録として置いときます。
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