近ごろ近所に居着いてる鳥がとても美しく鳴くので気になっていました。ガビチョウという鳥です。
全体が茶褐色、頭部から首回りにかけてうっすら黒の縞模様が入っており、目の周りに白い隈取りが入ります。
比較的よく遭遇する割に、日本の野鳥図鑑などにはあまり載ってないようですね。
ガビチョウとは…
ガビチョウ(画眉鳥:スズメ目 チメドリ科 学名’Garrulax canorus’/英名’Hwamei’)
長いこと「声はすれども姿は見えず」という感じだったんですが、ようやく本人(?)の写真が撮れました。全長は25cm程度で、雰囲気的にはヒヨちゃんくらいのサイズです。
名前の由来
茶褐色に白のアイラインが目立ちます。ガビチョウという名前の由来はアイラインから。漢字表記だと「画眉鳥」と書くようです。
丘陵地の低木林を好み、良く生け垣の中に潜って昆虫や果実を食べてるところを見かけます。
特徴的な声
しかし何と言っても特徴はその美しいさえずりでしょう。多種多様な鳴き声が山肌に響くさまは実に魅力的です。ウグイスやオオルリの鳴き真似をすることもあるようです。
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特定外来生物でした
そんなガビチョウ、鳴き声の美しさから愛玩用に輸入された個体が野生化した外来種でした。
「日本の侵略的外来種ワースト100」にリストアップされており、日本と同様に野生化したハワイでは既に在来種の脅威となっているようです…。(;´Д`)
外来種のためか、野生化している割に一般的な知名度は低め。「日本の野鳥○○」みたいな本にもあまり載ってないようです。ペットが逃げ出したものなら都市部には多いと思われますし、外来種として積極的に周知したら良いと思うんですけどね。
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ちなみに手持ちのムックにはガビチョウが載っていました。さすがBIRDER。はみ出しコーナー的な扱いですけど、「野生化した外来種」のところに掲載されています。
季節と生態ごとに見開きで検索出来る構成なので、本当に右も左も判らないけどちょっと名前を知りたいなってくらいの人に結構オススメ。
日本における生息域
国立環境研究所の外来生物データベースによると、関東を中心に南東北と東海、山陰、九州北部に多く見られるようです。
愛玩用が野生化した理由については、飼育に手間が掛かることや宅地での騒音問題から放鳥に至ったケースが多いのだとか。(ಠωಠ)
ちなみに今から飼育するのは外来生物法に抵触するのでアウトです。
鳴き声が大音量
そう、この鳥すっごく声が大きいんです。
裏山で鳴いてるぶんには微笑ましいけど、宅地に出てきたら拡声器の警報並みにうるさいです。市街地で飼ってたらご近所さんと揉めるのは必至でしょうね。
こういう、少し考えたら予見できる問題を ないがしろにして売買が成立してしまうの闇だと思う。飼い主を選別するために価格を上げると余計に市場が荒れるだろうし、個体識別標をつけると「生き物に余計なものつけて可哀想」とか言いだす人がいるので難しいところです。
「飼育が難しいものを無闇に売らない」「販売時にショップがきちっと説明する」「飼い主も責任を持って飼う」というサイクルが徹底していれば不幸なことにはならないんですけどね。
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マジこのレベル。 |
ガビチョウについての個人的感想
片手に乗せられるほどのサイズなのに、カラスなんかとは比べものにならないほどの圧倒的な音圧。「こんな小さな体のどこにそんな迫力が!?」と驚かされます。
しかし、よく考えたら蝉だって猛烈にうるさいのでした。山の中腹でケキョケキョ鳴いてる分には非常に美しい歌声だと思うんですけどね。
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