独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTEC ジャムステック)一般公開に過去何度か足を運んだ経験から気になった点をまとめました。
いまニコニコ生放送などでも人気の調査艇しんかいを擁するJAMSTEC、今後見学に参加したいと思ってる方の参考になれば幸いです。(^^
JAMSTEC / ジャムステックとは?
JAMSTEC(ジャムステック) の正式名称は海洋研究開発機構。深海調査艇として世界的にも名高い「しんかい6500」などを擁する研究施設です。
ざっくり言うと「空のJAXA・海のJAMSTEC」みたいな感じの研究機関です。宇宙も不思議だけど、海もまだまだ不思議なことがいっぱいで面白いんですよ~。
JAMSTECの公開イベントは初夏に開催される横須賀本部開催のが有名ですけど、他にも所有船が寄港した各地などで随時開催されてます。大きく分けて柱は三つ。お祭り感があって楽しいのは5月に行われる横須賀本部の一般公開です。
一度に見学できる船は基本的に1隻なので、フルコンプしようと思うと結構通うことになりますよ。(・∀・)
【備考】
本稿はもともと一般公開について書いた記事の一部だったのですが、レビューが長文になったため分離しました。
2014年度 JAMSTEC横須賀本部で開催された一般公開のレビューはこちら。
JAMSTEC一般公開に十年通った私のオススメ&2014レビュー
JAMSTECへ行く前に準備しておきたいこと
そんなに身構えなくてもいいんですけど、事前にチェックしておくと便利なことあれこれ。
最寄り駅から会場までの交通機関を要確認
一部の施設を除いて主に港湾地区で開催されます。つまり駅からのアクセスは遠いです。予め公共交通機関の間隔等を調べておくと良いでしょう。
最寄り駅からJAMSTEC手配によるシャトルバスや特別便が出ることもあります。イベントにより人数制限や整理券が必要なこともあるので、事前に確認しておきます。
グループで行くならタクシーを利用するという手もありますが、イベントによっては現地までの直接乗り入れが禁止されてることもあります。要確認で。
あと、行きはともかく会場から駅まではハイヤー呼ばないと捕まらないかも。
横須賀本部の一般公開
5月の一般公開では、京急追浜駅から現地までのシャトルバスが出ます。駅周辺にスタッフが大勢いるので指示に従って下さい。
便数は割と多く5~10分おきに出る感じです。それほど混雑せずに乗れるのでは。
乗用車を利用する場合、隣接する日産の駐車場が開放されるため余裕があります。もっとも例年そういう事になってるだけで提携解消の可能性もあるので、最新事情はその都度確認して下さい。
自転車とバイクは同じ扱いになります。施設から300mほど離れた駐輪場にとめるので、体感的には2輪で来るのが最も遠い感じです。
事前にパンフレットで計画を練る
JAMSTECのイベントは1日しか開催されないことが多いので、目的の展示がある場合は見逃さないように要チェックです。
幸いなことに、JAMSTECは当日配布のプログラムをPDFで事前公開してたりします。混雑状況やタイムテーブルに応じて優先順位を決めておくと慌てません。
施設一般公開<広報活動<海洋研究開発機構
JAMSTEC一般公開に持っていくと便利な装備
個人的にあったら良いものいろいろ。
日焼け対策グッズ
海は市街地より日差しが強いです。お兄さんもお姉さんも日焼け止めを忘れずに!肌など弱い人は、普段 海に行くときの装備を思い浮かべながら準備すると良いです。
あと近年 女性人気に伴って(?)日傘さしてる方が目立ちます。でも混雑してる中で針金のような露先をちらつかせるのはとても危険なので割と気になります。
陽射しが気になる方は女優ばりのキャペリンハット被ったらよろしいよ。他人の顔に針金引っかけるより安全だと思う。帽子なら船のタラップでも両手が空きますし。
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私が言うことじゃないとも思うんですが、小中学生相手にガンガン突っ込んで行く妙齢のお姉さんとか本当にいらっしゃるの。みんなが使う雨傘と違って日傘の使用率は低いです。お互い様じゃないと思う~!
強風対策はしっかりと
船上では風が巻きます。貰ったパンフレットなどが飛んでいかないように注意。
帽子なども、思わぬ強風で飛んでいかないようにクリップをつけておくと安心でしょう。
動きやすい靴
船は広いな大きいな。結構歩くことになるので、靴はなるべく動きやすいものを。
調査船の見学プランがある場合は革靴だと滑りますし、ピンヒールはグレーチングに挟まって抜けなくなったりするし、サンダルが脱げて海に落ちると回収できません。
そもそも動きにくい靴だと見学を断られる可能性もありますし。
また、船内の階段はハシゴ並みに急勾配です。足元にはご注意下さい。足が不自由な方は事前に相談しておいたほうが良いかも。
カメラのフラッシュ設定を確認
数はそれほど多くないものの、ここ数年は生体展示が増えてます。
深海生物は目が退化しているため、光が強いストレスになります。せっかくの貴重な資料や生き物を継続的に公開して頂けるよう、ルールはゼッタイ守りましょう。
フラッシュ禁止の展示がある場合は必ず指示に従います。カメラのフラッシュon/offは事前に練習しておくと現場で慌てません。
ちなみに水族館もフラッシュ禁止な事が多いです。フラッシュなしでも感度を上げれば十分な画質で撮れることもあるので、あらかじめ練習しておくのオススメです。予行演習ちょう大事。
また、研究棟などでは一部資料の写真撮影を認めていないことがあります。こちらも要チェック。
軽食を用意しとくと安心
船の一般公開は、基本的にコンビニが近くにないと思ったほうがいいです。
横須賀本部の一般公開では食堂が解放されますが、昼時は大変混雑します。屋台が出ることもあるけど天気が崩れると結構悲惨なので、軽く食べられるもの持っていくと精神衛生上とても良いです。
トートバッグなど
各展示ごとに色々とお土産があるので、トートバッグあると便利です。
ピンバッヂやTシャツなどオリジナルグッズが販売されてることもあり、割とラインナップ豊富で内容も魅力的なのでご予算多めがオススメです。
筆記用具は借りたりノベルティとして配布されることが多いので、忘れても割と何とかなります。
A4書類ケース
トートバッグの延長ですが、書類やパンフレットを綺麗なまま持ち帰りたいときのためにA4書類ケースあると便利です。
雨のJAMSTECを楽しむコツ
JAMSTECの一般公開は基本的に雨でもやります。横須賀本部の一般公開だと、3~4年にいっぺんくらいの割合で雨が降ってる気がします。
JAMSTECに限りませんが、広大な敷地を持つ機関の見学会で雨が降ると結構大変です。それなりに対策しておくと快適に回れますよ。
A4防水書類ケース
各会場でパンフレットやフライヤーを大量に貰います。防水性の高い書類入れだと雨が降っても安心です。
保存用の書類と、その日のあいだ頻繁に出し入れするスタンプラリーやアンケートなどで複数使い分けるとなお良いかも。
簡易雨具
家から会場までの移動とは別に、会場内での雨対策があるとスムーズです。
隣り合う建物を行ったり来たりするので、わずかな距離でいちいち傘を開くのは面倒に思えることも。小雨なら払える撥水スカーフや、速乾タオル等があると小回り効きます。大雨だと無力ですが。
折りたたみ傘を持っていくときは、ポイッと突っ込める厚手のビニール袋(ガサガサ言わないやつ)があると便利です。
寒さ対策
海に面してるので、天候不順だと風に吹かれて体感温度が下がります。5月の雨は結構冷えますから、寒さが苦手な人は使い捨てカイロなど用意しとくと安心かも。
施設周辺では調達できないことが多いので、装備の点検はお早めに。
過去の一般公開レビュー
当サイトのJAMSTEC見学会レポートいろいろです。
支援母船「よこすか」2014
2013年に科博「深海」展でダイオウイカの大ブームを起こした直後の一般公開。「深海」展のダイジェストのような内容でした。
船は「しんかい6500」の母船である「よこすか」です。
学術研究船「白鳳丸」2015
ダイオウイカブームを若干引っ張りつつ、JAMSTECが舞台である朱野帰子先生の小説「海に降る」ドラマ化に向けたタイアップブースが目立ちました。研究棟でのポスター展示も良かったです。
JAMSTECで働きたい人向けにリクルートやってたので学生さんは是非。
見学船は東大海洋研から移管された「白鳳丸」です。研究用の大きな机などが印象的でした。
地球深部探査船「ちきゅう」2015
日本が世界に誇る掘削船「ちきゅう」です。とにかくでかい!内部の研究施設も大学並みの設備で圧倒されました。
JAMSTECの一般公開に行ってみようまとめ
思いつくまま書いてみましたが、何か気づいたことがあったら随時追記します。
一般公開以外にもJAMSTEC所属研究者さんの講演を聞きに行ったりしてるので、お目にかかることがあればよろしくどうぞ。記事にしてないイベントも多いんですが、良かったら 深海タグ をチェックしてみて下さい。
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